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怪談売買録 嗤い猿 (竹書房怪談文庫 HO 410)

怪談売買録 嗤い猿 (竹書房怪談文庫 HO 410)

怪談売買録 嗤い猿 (竹書房怪談文庫 HO 410)

作家
黒木あるじ
出版社
竹書房
発売日
2019-11-29
ISBN
9784801920835
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怪談売買録 嗤い猿 (竹書房怪談文庫 HO 410) / 感想・レビュー

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夢追人009

黒木あるじさんの故郷・山形県での「怪談売買所」聞き取りライブは全73編と軽い話が多いですがお買い得で、あなたの気に入る話が見つかるかもしれませんよ。今回は罪のない動物の話他3題紹介しますね。『嗤い猿』山形と宮城の県境にある二口峠を朝から自転車で走っていると、うぃひ、うぃひ…と明石家さんまさんの笑い声のような奇妙な声がする。見上げると一匹の猿が太い枝の上からこちらを覗き込んで、うぃひ、うぃひと嗤っていた。その猿は両目が潰れており,かつお節に似た木の仏像を齧っていた。怖くなり逃げたが違う場所で再会したという。

2022/04/24

HANA

実話怪談集。著者の怪談は構成とか文体とかに鏤骨の後が見えてそれが他の実話怪談とは一線を画しているのだが、本書はライブ感を出そうとしているのが特徴的。大学祭で集めた話という事で、地元山形の話が中心となっているのも地域性が出て面白い。「関山峠」とか「西川町奇譚」とか地元密着型だし、イメージが強烈すぎる表題作を中心とした動物怪談も他にはあまり見ない話だし。特に興味深いのは一連の「シンがきた」シリーズ。『遠野物語』のオマクを思わせるような話であるが、何となく両者とも民俗の心性に深く関わる気がする。いや面白かった。

2019/12/23

ネムコ

気分転換には怪談。黒木さんの怪談売買所。玉石混淆ではあるものの、思ったより良い話が揃っているのは、さすがの人徳か。改めて、黒木さんの本にはハズレがないなぁ、と。

2020/04/25

ザ ネ

100円で怪談を売買するという何とも画期的なシステム!(笑)まさに粗削りだからこその怖さがあって良い。一般人がいきなり異界に誘われるというのが、明日は我が身的な怖さもある。電子レンジが夜勝手に回ってたら地味に怖いわぁ〜電気代かかりそうで!!この怪談売買所シリーズ面白いから、前作も読もう(´∀`*)やっぱ黒木さん読みやすいし、面白い。

2020/03/25

さりぃ

#怪談売買録 嗤い猿 #黒木あるじ  本当の実話怪談、とでもいうのか粒揃いで、 お話がこそっと繋がっていた! と知ったときの驚愕具合ったら。なかなか秀作でした。 『シャツ持ってきて』『イチのくつ』『霧ゴム』 『五階』『あげる』『五人目』 『逆走』『嗤い猿』『睨み猫』 『うしのおもいで』『石イボ』『のぞく』 『来夢』『木視』 豊作!

2020/01/09

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