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キスギショウジ氏の生活と意見 (竹書房文庫 く 7-1)

キスギショウジ氏の生活と意見 (竹書房文庫 く 7-1)

キスギショウジ氏の生活と意見 (竹書房文庫 く 7-1)

作家
草上仁
日下三蔵
出版社
竹書房
発売日
2020-08-12
ISBN
9784801923768
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キスギショウジ氏の生活と意見 (竹書房文庫 く 7-1) / 感想・レビュー

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ヨコツ

面白!星新一で育った僕ら世代のSF好きには刺さるんじゃなかろうか。安定して面白い少し不思議系SF。作者の方名前はよく見かけるけど初読で、なんとなく若手の作家なのかなと思いきや筆歴40年の大ベテランだった。良い意味でとてもそうは思えない瑞々しい感性の作品も、ベテランならではの懐かしいSFもありの大満足の一冊。

2021/03/19

geshi

捻りのあるアイデアが満載のジャンルを股にかけた切れ味のいい短編集。『記念品』ブームの消費サイクルの早さをブラックに切り取っているが現代に通じるものがある。『変身』誰もが知る作品をSFの俎上に載せる楽しみ。未来観は古びても芯は古びていない。『公聴会』神の製造者責任を人間側が問う無体がニヤリとさせ綺麗にオチる。『国境の南』国王=神の代理人である世界観の定義がしっかりしているから逆手に取ったオチが人間賛歌として感動的。『R依存対策条例』まさに今だからこそあり得ると感じるボーナストラック。

2020/09/17

十二月の雀

なんというか、間口の広い人だなーと思う。編者解説にある通り、藤子F不二雄のようにキャッチーで、星新一のように切れ味鋭く、フレドリック・ブラウンのような深みがある。言い過ぎか。とにかく一つ一つが読みやすく、ちゃんと面白い。イマイチって奴がないもんね。個人的に、「国境の南」が凄くグッと来てちょっと泣いた。そして直後の「アイウエオ」の下らなさに笑う。なんとまだ短編のストックが百以上あるってんだから本当に凄い。これからまだまだ楽しめる訳か。どうでもいいけど、こんな言い訳めいたあとがきはじめて見た(笑)

2020/09/22

harukawani

草上仁は、『5分間SF』に次いで2作目の読了。SF短編集ですが、他のジャンルに分類できそうなのもちらほら。とにかく、テーマも作風も文体も、色とりどりで、アイディアのおもちゃ箱といった感じ。しかも、そのアイディアの使い方、話のまとめ方が抜群に面白いのです。この”面白さ”こそが草上仁が書く小説のジャンルでは?個人的には中盤にある「国境の南」から「鉄の胃袋」までの4篇が、その面白さの頂。特に「アイウエオ」のキレ味には驚いた。最高級のギャンブル小説のような味わいで、シンプルなゲームが素晴らしいオチに繋がる。

2020/09/07

ソフィア

2024年初読み。ちょっと皮肉のきいた短編集でした。古さを感じさせない設定で、時代を超えて楽しめそうな作品ばかりでしたが、表題作にはやられました。そのオチは予想できなかった……。

2024/01/11

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