瞬殺怪談 死地 (竹書房怪談文庫 HO 486)
瞬殺怪談 死地 (竹書房怪談文庫 HO 486) / 感想・レビュー
夢追人009
このシリーズは初めの本を除き冊数と副題で不吉な言葉の駄洒落遊びをしていまして本書は7冊目で「死地」と言う訳で前回書いたレビューの9冊目は「鬼幽」でしたね。本書も10人の達者な作家達の傑作揃いでハズレなしで全て楽しめましたよ。『コーヒー』我妻俊樹:「今から行くけど、何か買って来て欲しいものある?」友達からの電話に舞衣さんは「コンビニのコーヒー買ってきて」と答えた。暫くするとチャイムが鳴りドアを開けると知らない女がいて「これ」と、ふちの欠けたマグカップを差し出し受け取ると中に黒い土がぎりぎりまで詰まっていた。
2023/01/25
HANA
実話怪談集。短くて数行、長くても数ページの怪談を集めたシリーズであるが、今回は特に玉石混交が酷い。ショートショート的な怪談という事で、オチを付ける事に腐心している事がわかるのだが、それが有効に働いているものと上滑りしているものの差が酷い。あと話にインパクトを付けようとしているのか、怪談というより奇想という趣の話が多いように感じるなあ。個人的に好みなのは田辺青蛙、周辺とは一線を画し淡々と地方の怪談を物語るその姿勢はとても好き。とあれ短い話が多く読みやすいので、実話怪談に親しもうとする方には面白いと思う。
2021/04/04
坂城 弥生
短いけどゾッとする。そんな作品集でした。
2021/07/15
あたびー
このシリーズは初読。玉石混交と言ったところか。平山氏は小説に比べて実話怪談ではトーンが穏やかだと思った。結構罪業の報い的な話も多かったが、私が好きなのは何でか全然分からない話。ツボだったのは「むおん」。皆が一様に怖がる怪談「赤ちゃんの舌」を自分が聞こうとすると何故か無音になってしまう。ムキになって唇を読もうとしたが”おべきゃおべきゃ”などなどと言っているようにしか読めない。楽しい😚あと、全国的に様々伝わっている説話を実話怪談として載せるのはどうかと思う。
2023/03/18
かおりんご
ホラー。1、2ページと短いのだけど、ぞっとする話の数々。幽霊譚以外に、妖怪の話や不思議な話もある。天気の子のような話を読んでいて、自分の体験を思い出した。天気を操る代償は大きい。
2021/04/25
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