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恐怖実話 怪の遺恨 (竹書房怪談文庫 HO 542)

恐怖実話 怪の遺恨 (竹書房怪談文庫 HO 542)

恐怖実話 怪の遺恨 (竹書房怪談文庫 HO 542)

作家
吉田悠軌
出版社
竹書房
発売日
2022-02-28
ISBN
9784801930155
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恐怖実話 怪の遺恨 (竹書房怪談文庫 HO 542) / 感想・レビュー

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HANA

実話怪談集。実話怪談では名前だけで安心して読める著者が何人かいるが、著者もその一人。今回も鬼面人を脅かせる話は少ないが、安定した語り口で座りの悪い話を多数読ませてくれる。今回の著者は実話怪談を語る語り手とそれを聞く著者の臨場感を大事にしてる気がする。その為尻切れトンボに終わる話も多々あるが、それが中途半端さではなく不安感を醸し出す事に成功しているのは大したものだと思う。内容も先輩の背後を想像するとひたすら怖い「ブックエンド」とかそこで何があったのか「山頂に行った友人」と背後を想像させる話が多いのも良し。

2022/03/03

「ブックエンド」こういう理由が解らない恐怖は遭いたくはないな。せめて何か言って欲しいかも(笑) 歌舞伎町の話もなかなか面白かった。オレンジのやつで未だに水飲んでるんだ、で締めてるのもいい。結末が不明な方がリアル。

2022/04/30

かおりんご

ホラー。どこかで聞いたことのある話もあったけれど、今回も楽しめました。想像するだけで、自分の身にも起きやしないかと、ぞっとしてしまう。

2022/03/06

澤水月

「バンギャ」情景浮かんで死ぬほど怖い、バンド界隈あるあるも盛り込みつつ…、「聞き耳」も面白いわグロいわヒトの本性本能見えるわ◎。歌舞伎町モノもなかなか読ませる(ただ、自分の近い歌舞伎町界隈の人間は街を文中人物のようには呼称していなかったけれど。風林とかコマ横・裏とか具体的だったかな。業界違いか…)

2022/08/03

qoop

良質な実話怪談集。突飛な派手さはないものの曰く云い難い臨場感が濃厚で、淡々とした筆致に凄みがある。たとえば類話も多いし怪異も地味だが、後からいや増してくる不気味さがたまらない〈他撮り〉。顔が見える/見えないの差異こそ怪異体験の本質を伝えているかのような〈ピンボケ〉。同じ体験をしたはずの二者なのに記憶の齟齬が埋められず、失踪事件の手がかりに繋がっていかないもどかしさが残る〈先輩と彼女〉など、手応えの不確かさが印象的な話が多い。確認できない点、明らかにならない点こそが怪異なのだ、と。

2022/03/15

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