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実話怪談 黒異譚 (竹書房怪談文庫 HO 553)

実話怪談 黒異譚 (竹書房怪談文庫 HO 553)

実話怪談 黒異譚 (竹書房怪談文庫 HO 553)

作家
黒史郎
出版社
竹書房
発売日
2022-05-30
ISBN
9784801931114
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実話怪談 黒異譚 (竹書房怪談文庫 HO 553) / 感想・レビュー

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HANA

実話怪談集。著者の怪談は怖いというのではないが、どこか奇妙な、現代の話であるがどこか民話を聞いているような心地のする話が多いのだが、本書もその例に漏れず。今回は過去の新聞や地方紙から採った過去の実話怪談ともいう物も収録されている為ことにその感が深い。現代の話も今回は著者自身が体験した「最初の怪談と最後の怪談」や「絡新婦」に、並行世界的な作風が好みに合う「あの日のナニカ」「あらわれ消える部屋」、人間が怖い系の「裏アカ女子」に「獣が臭う家」と作風も多岐に渡り満足。独特の地歩を占める著者の怪談、やはり良いなあ。

2022/06/15

すしな

149-22.黒史郎さんは本作で初めて読みました。現代版の遠野物語みたいでしたね。現代と言っても戦時中や昭和初期の新聞の怪奇現象なんかも載ってました。いまは霊感商法とかあるので、あまり新聞とかでそういう不思議な話は載りませんけどね。印象深かったのは黒さんの初めての怪談体験は父さんからだったそうなのですが、こういう職業なので生前に死んだら化けて出てやるという約束をしていたとの事で、コロナの最中の今年に亡くなられたとき、霊安室での読経の時に怪奇現象が実際に起ったことを自らの実話として書かれてました。

2022/10/29

スプリント

姿を見せる恐怖より あとであれはなんだったのだろうと思わせる恐怖の方が 印象に残る。

2022/09/25

澤水月

これまでも多々登場してきた著者のお父さまの話に心掴まれた。地方史誌のリライトは実に興味深い。膨大な資料からじっくり今読んで現代実話怪談にちゃんとなっているのが素晴らしい。著者自身が体験した「絡新婦」、似た経験を私は小田原でしたことある…踏み入ってはならない神社、マジ怖い…

2022/06/08

ユラニト

過去に語られた怪談を発掘、再構成するという試みが嬉しい。短く淡々とした語りだがより不思議なものが身近な時代だったからか、きっと話者が現実にあったことと信じていた恐怖が伝わってきて良い。『弁天岩』や『皮むき峠』が怖かった。こういった話は過去の民俗誌や地域情報誌から見つけてくるのか、なるほど。現代の話では『裏アカ女子』、『元詐欺師の練習』など人間の執着による怪異や害の話が怖い。こういったことから実際の事件に発展しそうで、どうしても最後は生きてる人間が怖いよね。という結論になってしまう。怪談の本なのに。

2023/02/02

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