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大阪怪談 人斬り (竹書房怪談文庫 HO 556)

大阪怪談 人斬り (竹書房怪談文庫 HO 556)

大阪怪談 人斬り (竹書房怪談文庫 HO 556)

作家
田辺青蛙
出版社
竹書房
発売日
2022-05-30
ISBN
9784801931145
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大阪怪談 人斬り (竹書房怪談文庫 HO 556) / 感想・レビュー

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HANA

実話怪談集。ご当地怪談は数多く発表されているが、正直言って本シリーズはその中でも最高峰に位置するんじゃないかと思っている。良きご当地怪談は怪談と土地が上手い事融合しているのだが、本シリーズに限ってはそれに加えて大阪という土地の過去の古層まで掘り返しているように思えるから。河内住人斬りや曽根崎五人斬り、住吉区の銀行のような土地の過去が絡んだ話と、「コンビニの傘」みたいな現代風の怪談の比率が良いのも嬉しいところ。ところでクナサヤキンジって落書き本当にあったのかしら?今度大阪の読友さんに是非聞いてみたいところ。

2022/06/02

ma-bo

大阪怪談の第二弾。実際にあった事件にまつわる怪談や、コンビニの傘等都市伝説的な怪談がやはり好み。『ほんまに怖い話、大阪にはようさんあるんやで』

2022/08/13

眠る山猫屋

切々とした怪談が多いかな。民間伝承から続いているような。後半にある“由来もよくわからない古い神様”の系列の話は、ちょっと真摯に受け止めたい。言い訳が効かない、粗相が赦されないって怖い。全体にダークさは薄いけれど、小箱を預かってしまった少年の行く末や、きもだめしに行った後に不穏な縁切りメールが来た話など、ゾクリとするエピソードもチラホラ。そして結構作者さん自身が罰を当てられていたような・・・(苦笑)【日本の夏は、やっぱり怪談 其の一・和編】へ。

2022/07/02

mariann

大阪怪談の2作目。今回は南河内の方からも話が集まってきていた。やはり歴史が古い街はそれだけ物語が多い。道頓堀の話や大阪大空襲、暗がり峠に至っては、もう民話。そして場所柄関係なく、ものすごく怖い話も。そして中之島には五代友厚の影に埋もれたかのような岩本栄之助。相場師の鑑のような方だ。 本に出来る、出来ないものも含めてまだ沢山のストックを持ってらっしゃるようなので、是非シリーズ化を求む。

2022/08/27

山口

第2弾。大阪市内を中心に綴られた怪異譚47話。池田市の五月山(自宅の、すぐそば)の話「メリーさんの館かも知れない家」や、昔よく行った妙見山の話「きもだめし」(野間峠のバス停近くの廃車置き場の話)があったので、読んでみた。メリーさんの館の話は初聞きでしたが、野間峠の話は聞いたような記憶が…。すべて読みましたが、民話的な話や、昔の事件に関わる話で、そんなに怖くはありませんでした。まあまあ面白かったです。

2023/03/13

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