京都怪談 猿の聲 (竹書房怪談文庫 HO 567)
京都怪談 猿の聲 (竹書房怪談文庫 HO 567) / 感想・レビュー
HANA
実話怪談集。京都を舞台にした怪談は数多く、絶品名品も数多い。本書もそんな京を舞台とした怪談。アンソロジーらしく玉石混交なのだが、当然ながら単に京を舞台にしただけのものより京の地霊のようなものを感じられるものに名品が多い。ただいくら京と密接な関係があるといって豊臣秀次の霊が出るという話はやりすぎみたいな気もするけど。白眉は何と言っても田辺蛙青の諸作品で密やかな土俗を語る「オキキ狐」から京だ…もとい某大学を舞台にした「K大学にまつわる話」とそれも幅広い。そういえば僕が行っていた大学にも妙な怪談があったなあ。
2022/08/01
雨
京都怪談。何というか歴史がある分怪異も多そうというイメージ。 特に怖いとは思わなかったけど。京都に行きたくなった。
2023/02/09
かおりんご
ホラー。うーん、京都怪談と謳っているけれど、京都だからの怪談という感じはしない。某有名トンネルでは、まだ怪異に合っていない。通い詰めたら、いつかは合えるのだろうか。
2022/08/01
うなぎ
安定の田辺青蛙がいたので、全体的にそんなハズレなく楽しく怖く読めて、旅先で聞いた事ある場所がちらちら出て二重に面白かった。木屋町通りってこんな事あるんかと冷や冷やした直後に観た王様のブランチでたまたま木屋町通りの店が紹介されてて複雑な気持ちに。13参りの話はラスト1行でゾワッとした。これから渡月橋どんな気持ちで渡ればいいんだろ…。
2023/11/09
qoop
人の暮らす土地ならどこだって歴史も伝統もいわく因縁もあるだろうに、京都には何か特別な印象を受けるのはなぜなのか。三輪チサ氏〈夜の西陣〉、緑川聖司氏〈親切なタクシー〉、Coco氏〈知らない歌〉、舘松妙氏〈可哀想な犬〉、田辺青蛙氏〈猿の聲〉などを読むと、京都という場所は日常と非日常の境界線が途切れがちなんだろうかと不安に駆られる。コロナ化で途絶していた京都行を、今秋から再開する予定なのだが……
2022/08/05
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