実話怪談 恐の家族 (竹書房怪談文庫 HO 604)
実話怪談 恐の家族 (竹書房怪談文庫 HO 604) / 感想・レビュー
雨
表紙が不気味😭家族をテーマに書かれてますが余り怪談っぽくはなかった気がする。岩井先生のは実話であったら嫌だなあ。
2023/04/14
佐倉
親戚や兄弟関係のゴタゴタと怪異が結び付くような話もあれば、愛と紙一重の束縛の話もあり。病院のように家族が増えたり減ったりする場所の怪談もある。印象という点では『焦熱極楽家族』岩井志麻子が一番深い。剥き出しの欲望を家族という言葉で糊塗する業の深さ。他にもDr.マキダシの医師の伝手による『真っ暗な分娩室』『あちらのお父さん』、アフリカの呪術師を描く『継ぐモノ』松永瑞香は沖縄のカミダーリとの共通点がある気がして興味深い。『幻の家族』川奈まり子はほっこり話と思わせて現実が塗り替えられる恐怖を描いていて面白かった。
2023/10/24
ROOM 237
Kindleアンリミ。いつまで続くかわからない家系怪談特需から枝葉を分け、新ジャンルを打ち立てるかのような家族モノ怪談。捻れてしまったしがらみとか、長年同じ空間に住んでいた者が亡くなるという事は、日々のルーティンや気配が濃厚に蓄積してしまうのだろうか。作家陣は新人数名、大御所川奈さん、ぼっけえ岩井姐さんなんだけど姐さんもう駄目かもしれない…自分は途中リタイヤしたが初期の作風を期待しない人なら読めそう。新人さんの中で良かったのはDr.マキダシさん「リキの一族」で、東北の神降しに関する部分が非常に興味深い。
2023/07/13
qoop
家族にまつわる怪談という、ある意味でいちばん業の深い、避けたい、逃れたいと願うテーマ。本アンソロジーはそんなこちらの気持ちに斟酌せず、逃げ道を塞ぐように階位を積み重ねていく。中には西浦和也〈階段のおじいちゃん〉〈助手席のおじいちゃん〉のようなほっこり系もあるにはあるが、全体通してやはりツラい。
2023/04/01
ナオ
五人の作家さんの共著。内容とは全く関係ないけど、川奈まり子さんの「はじめに」とゆー、あいさつの一文だけ書体が違ってて、私にとっては読み辛く全く内容が入って来なかったので、字体って大事だなーって。で、タイトルにもあるように様々な家族の怪談。岩井志麻子さんの怪談はいつも南国の香りとゆーか、ねっとりしてるなーと堪能する。初読みのDr.マキダシさんの「リキの一族」「隈取りばあちゃん」が印象深し。特に「隈取りばあちゃん」は心暖まる感じが良かった。後味の悪い、モヤる話が多かったから、このおばあちゃんに救われました
2023/05/07
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