横浜怪談 (竹書房怪談文庫 HO 610)
横浜怪談 (竹書房怪談文庫 HO 610) / 感想・レビュー
confusion_regret_temptation
ただの怪談(のような話)の羅列だけど、それがまた伝承のリアルさも伝えてくれるような。よくもこれだけ集めてくださいました。が、横浜にゆかりのある方でないとあまり楽しめないでしょうね。ほぼ半世紀近く横浜市民で鶴見区育ちの自分には結構興味深い本でした。
2024/04/10
雨
横浜ご当地怪談。現代より昔の話が多かった。私としては現代の怪談が読みたかったな。
2023/05/13
高宮朱雀
私が子供の頃、父が単身赴任で生麦寮という所に居た。父の職場は大手の建築会社で、そういう業種だったからか、元々そういう系統に強く、敏感だった為か、ずっと「あそこは土地が良くないから注意しないと…」と言っていた。 綺麗な花には毒があると言われるように、都市にもそれは当て嵌まるのかも知れない。長い時間を掛けて現在の街並へと移り変わっているのだから、誰かの涙も血も、醜い感情や欲得さえも充分過ぎるくらい吸い上げているだろうし、それはこれからも続く暗黙の営みではないか? 怪談と同時に地元の歴史を知られて満足な一冊。
2023/06/15
佐倉
横浜という土地に刻まれた怪異を掘り起こすようなエピソードが多め。川崎ほどじゃないが近場ではあるので聞いていて「あのあたりが!」となる話が多い。横浜での怪奇スポット巡りの資料にも良いかもしれない。しかしそうした怪談は現代的な感覚の恐怖ではなく、歴史的に興味を覚える、という雰囲気の方が強い。終盤 、著者自身の体験に端を発する『ミミズ』から『ソーダ村』までの作品は生々しさと歴史が入り交じる感じで怖かった。年上の神奈川県民の話を聞くとこういう話があっても可笑しくないのが何とも……
2023/05/09
澤水月
終盤、著者自身の経験、記憶の澱から救い出された恐ろしい幼児体験。クダギツネ…ただならない尋常でなさ。鶴瓶うち
2023/05/07
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