天守物語

えみ

残酷な無邪気さだけだったならば、この物語は今の半分も印象に残ることはなかったと思う。もうこの世を遥か高みの見物できる身の上でありながら、哀しくなるほど燃え上がってしまった嘆きを知ることのできた恋が第三者の読者の心を姫路城の最上階へと誘う。これは間違いなく禁断の恋。戯曲としたからこそ、より一層この世界観と泉鏡花作品の特徴と良さが表されていて大好き。お芝居で観ることができたのならばどんなに素敵だろう！と想像しながら2回続けて読んだ。姫路城の最上階…妖怪達の主人・富姫と城主への反逆罪に問われた青年武士の恋物語。

2024/02/08

Auristela

最初の方の蝶々が飛んでいる景色が印象的。女性の朽ちた眼から生える草花とか、そんな感じ。

2018/05/18

七篠

難しい言葉遣いではあるものの、テンポがよくスラスラ読めます。

2015/12/24

ごましお

現代語訳かと思って読んでみたら、違いました…あ、kindle版です。大体の流れしかわからなかったのですが、なんとなく富姫と図書之介のやりとりの綺麗さは伝わってきたような…今度は現代語訳を読もうと思います。

2017/03/16