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雪女

雪女

雪女

作家
岡本綺堂
出版社
青空文庫POD
発売日
2015-03-31
ISBN
9784802009614
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雪女 / 感想・レビュー

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NAO

奉天に近い荒涼たる寒村、1月の寒さ雪の量は半端ではない。その地方の「雪の姑娘」は、讒言により雪の日に川に投げ込まれて殺された清の太祖の侍妾の幽霊。雪の降る夜にあらわれて若い娘を招き去るという。それを聞いた日本人は馬賊が拐って行くのだろうといい、案内の中国人の少年は納得して二人は眠りにつく。雪女の伝説が自然現象への畏怖によるものではなく怨霊というのがいかにも中国的だが、それを「馬賊だ」という日本人は近代的思考の持ち主だ。彼らが見たものは、雪女だったのか馬賊だったのか、明らかにせずロマンを残しているのがいい。

2023/01/04

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