故郷
故郷 / 感想・レビュー
やぎ
青空文庫の「トカトントン」「青森」「思ひ出」「故郷」と太宰治の故郷である津軽に纏わる作品を連続で読んだ。生家との交通を断っていたのに最後は常居の隣の小間に兄弟4人が偶然集まったのが良かった。久しぶりに名作「津軽」を再読したくなった。
2016/12/02
荒野の狼
「故郷」は「帰去来」の続編ともいうべき内容で、「帰去来」の一年後の1942年の話で10分ほどで読了できる短編。故郷に重体の母を見舞う様子が描かれているが、この時、津島家の「離れ」(=新座敷)の和室は病室に充てられ、洋室は太宰が涙をこらえて歩き回った場所。「新座敷」は、1945年7月 31日から翌1946年11月12日までの間、太宰親子が疎開して住んでいた場所。ちなみに「津島家新座敷」は1922年の建築。当初は生家(現・斜陽館)の奥に渡り廊下で繫がる、太宰の長兄夫婦のために建てられた離れ屋敷で室数5つ。
2023/03/08
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