親友交歓
親友交歓 / 感想・レビュー
Yuichiro Komiya
訪ねて来た知り合いがかってに飲み食いして、暴言を吐いて帰るという、不快で嫌な話と思っていたが、読み返すと色々おかしな点に気付く。何故友人はありもしない傷を太宰にみせようとしたのか?また、太宰も妻にそれを話したのか?また、乱暴で粗野に思える友人をなぜ「複雑な男であった」と書いているのか?なぜわざわざ太宰の方から煙草はどうだ?と声をかけているのか?そして、そもそもこの話のタイトルがなぜ「知り合い暴漢」などではなく、「親友交歓」というタイトルなのか?
2019/07/28
晴れ女のMoeco
綿矢りさ「憤死」を、森見登美彦が太宰のこの小説みたいだと紹介していたので読んでみた。来訪した同級生がいかに無教養で下品か、を通して、そいつに耐えている紳士な俺、って自意識が延々と描かれて面白すぎた。何も俺とあいつに教養の差があってわかりあえないんじゃない、無教養なやつともわかり合える俺エピソードや、侮辱されても忍耐する「韓信の股くぐり」のような美談も、余裕ありげににやにやしていると、相手が余計に悪者になり卑怯だ…とこき下ろし、いやお前同族嫌悪じゃないかねと。最後の一文が秀逸。すごい、また読みたい笑
2016/07/19
ダル
又吉が紹介してたのでibooksで読了。 最後の一行笑った
2015/12/28
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