運
運 / 感想・レビュー
にゃおんある
運、とは定められしものなのでしょうか。男に生まれる、戦争のない日本にいる、比較的健康で安寧な暮らしをしている、でも、運の悪い気がしているのはなぜですか。バカンスがないとか、仕事でミスをしてしまうとか、あ〜、運がないなんてつぶやいたらバチがあたってしまいそう。願いが満ちる時、こんなはずではなかったと嘆いてしまうのは、成就されるときに押しつぶされた、花に似た優しさでしょうか。多生の縁の中で放たれたルーレット、好むと好まざるとにかかわらない、巡る星下の命は、どのポケットに落ちるか単なる穴埋めに過ぎない気がします
2018/07/28
ナハチガル
今読むと、テーマとプロットに新規さは感じられないが、往来を行く人を見やりながら老人が青年に物語るという構造は、あまり見かけない気がする。誰かが発明して、形式として名称があったりするのだろうか。関係ないが、D&Dだったか、信者が増えて、祈りを捧げられる回数が増えることで神様のパワーが上がり、他の神々との勢力争いに有利になり、お返しに奇跡を起こしてもらいやすくなるという、宗教活動をルール化した設定があった。「信心気でございますかな。商売気でございますかな。」というセリフを読んで、そんなことを思い出した。B。
2023/05/06
ミエル
運とはいったい… その良し悪しは視点が変われば受け取り方が変わるものなのか?運を考えるとき、大抵は主観的に見ているから絶対評価での価値だと思い込んでいたので目から鱗。
2019/02/08
よひとかっぽ
神仏の御告げで一夜の男と夫婦になった娘が、男の正体を知り絶望しながらも運に恵まれた話。これを物語った翁は信心が満たされる幸せをいうが、聞いてた侍は神仏への信心は金運次第という。うまく噛み合わない。どちらも満たされるに越したことはないけれど。
2022/07/01
sayu
★★★☆☆
2016/08/18
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