苦悩の年鑑
苦悩の年鑑 / 感想・レビュー
Masakazu Shimamura
語り手によって語られる苦悩は、聞き手の理解の程度以上に、聞き手の苦悩へのキャパシティーに応じて語られる。また、聞き手のキャパシティーを超えた語りは苦悩としての意味は付与されず、異質なモノとしてのみ感じられ、時に嘲笑や怒りも喚起され得る。そして、苦悩の理解には、その時々の事象を超え、誕生前を含む成育歴の理解は必須となるだろ。故に本書を読むには、太宰研究及び読者の苦悩へのキャパシティーが求められ、一言で言えば、よくわからなかったということである。
2017/06/15
Y89
時代に、周りの人に揉まれてきたのだと感じる。
2022/04/05
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