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怪談現場 東京23区 (イカロスのこわい本)

怪談現場 東京23区 (イカロスのこわい本)

怪談現場 東京23区 (イカロスのこわい本)

作家
吉田悠軌
出版社
イカロス出版
発売日
2016-06-17
ISBN
9784802202015
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怪談現場 東京23区 (イカロスのこわい本) / 感想・レビュー

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HANA

人が過去を切り離せないように、場所もまたその過去に捕らわれている。というわけで怪談でたどる東京地誌。東京二十三区を区別に、起きた怪異を地形や過去との関連という視線で解き明かす作り。怪談一つ一つは怖さとしては大したこと無いのだけど、指し示す過去との関連、土地との関連から見ると急に興味深くなるなあ。惜しらむは東京の地理に暗い身としては、位置関係が掴み辛く現場の怪異になかなか入り込み辛い点か。怪談と現場という点だけではなく、家康入府以来連綿と形を変えてきている東京という所の奥深さを感じられる一冊であった。

2016/10/07

澤水月

出だしが超有名平成犯罪周り! 怪談の発生現場は暗渠(今は遊歩道など蓋された川)、埋立地など水回りが多い…と江戸切り絵図など参照しつつ検証するという軸が非常に斬新で生々しく最高に面白い。忘れ去られた遊郭の記憶が噴き出したかのような艶かしい怪談からごく最近のものまで。実際、自分の家の周りがヤバイとこだらけで事件事故騒がしいわけだなぁ…それとかつて呑気に遊びに行った公園が歴史に残る残虐犯罪の現場だったのも怖気。東京は水辺をどんどん埋め立て何事もないような顔をしているが人々のイドは惨事を稗史とする…

2016/06/22

かおりんご

ホラー。怪しげな幽霊譚があるところは、水に関する場所(暗渠になってる、川が近いなど)なんだなぁと思った。実証しようと試みているのが面白い。怖くはない。

2020/08/11

ゆう

★★★☆☆ 東京の各地域で語り伝えられている怪談と、その現場検証(取材?)が23区別にまとめられている。地元や自分と縁のある土地の検証は、郷土史的な視点から楽しめたが、怪談そのものは都市伝説のような話で、「ああ、昔はそんな噂もあったよね」という感想しか持てなかった。

2016/12/30

さといも

長江俊和「東京ニ十三区 女」(以後、二十三区)を読んでいて補助的に再読。 この本が参考文献とあり、リンクしている部分が多く、より楽しめた。実話怪談→検証→フィクションと1つの区で贅沢な時間を過ごせたと思う。

2019/05/25

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