拝み屋異聞 弔い百物語 (イカロスのこわい本)
拝み屋異聞 弔い百物語 (イカロスのこわい本) / 感想・レビュー
ワッピー
『田舎怪異百物語』から遡上。この巻は著者の巻き込まれたエピソードがいくつか挿入されていて、著者の置かれていた状況、巻き込まれた事件も知れます。収集した話の中にストーリー性のある話群が点在することで、ページを繰る早さもさらに上がるというもの。日本のフェアリーのような存在であったり、あるいは人の姿をしたウジ虫のようなものの目撃談があったことは興味深い。語られたから他の人にも見えるようになるのか、もともと在ったものがまた目撃されるようになったのか、ということを考えることは楽しい。ズレている自覚はあります、はい。
2022/12/03
雨
拝み屋シリーズ外伝と言った感じかな。生きてる人間の方が怖い。
2020/08/12
はなすけ
双葉の事案は穏便に解決して安心。シロちゃんの時は厄介で怖かったもんなー。このシリーズは母親と娘の確執がテーマの話が多く、子供を縛る親のエゴが霊より怖い。 芋沢君、益野君のエピソードは郷内さんの突っ込みがいつもながら笑える。あとワンタンと数の子の話しも面白かった。
2021/01/17
高宮朱雀
角川ホラー文庫の逆さ稲荷以降に発刊された著者の作品の中では一番秀逸な著書だと私は思う。 終章を含む全10章に亘る体験談は、それぞれのカテゴリー別に奇々怪々であったり、時に心和んだり、肝を冷やしたりと暇が無い。しかも絶妙なタイミングで読者の心を揺さぶって来るので、油断していると足元を取られてしまうほどだ。 難を言うなら、度々題材として挙げられている一連の内容について、複数の出版社から小出しにされているので人物相関や時系列が混乱して分かり難く感じられる点。一社に絞って書いて頂きたかったなぁと悔やまれる。
2020/07/22
奈良 楓
【良かった】著者の容態や奥様のご様子が半分くらい占めており、著者には悪いのですが、求めている話はこれじゃないと思った。とはいえ、魔性や邪悪の章のようなおっかない怪談があるためつい読んでしまう郷内さんの本。パワースポット(?)を中途半端にあがめる怖さ。
2021/01/23
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