わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術
わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術 / 感想・レビュー
アキ
ウエルビーイングは欧米からの概念。being:本質とwell:満足の、が語源。身体的、精神的、社会的にも、よい状態のこと。現代社会における効率性や経済性重視ではなく、ボトムアップで「Time Well Spent」を向上させることが大事。この書での「わたし」ではなく「わたしたち」という視点が好ましい。日本は欧米と特に個人と他者や世界との距離感が異なっており、能でいう「共話」という概念は日本ならでは。コミュニティとウエルビーイングの相性は、日本社会におけるつながりを構築していく上でキーとなるのかもしれない。
2020/04/16
けんとまん1007
少し前から耳にするようになった言葉、ウェルビーイング。それに合わせてウェルゴーイング、ウェルドウーイングの言葉もあった。イングがキーワードと理解。私、私たち、社会、ユニバースの考え方や、和(日本)でのというのも納得。弱いロボットはそのとおりで、不便益システムともつながると思う。これまでの便利さは、最終的には、便利ではなくて不利益になることも多いと感じている。生きるとは何かにもつながる。継続して、深めていこう!
2021/03/04
貧家ピー
欧米個人主義的な個の"Well-being"から日本的な集団の"Well-being"へ。アジアでは、幸せに「運」の要素が関係しているというのがわかるようであり、面白った。第2章はいろいろな専門家がそれぞれの観点からWell-beingを論じており、少し読みにくかった。
2022/03/27
izw
ウェルビーイングについて包括的にとらえることができる。「わたし」個人だけでなく「わたしたち」で共創する日本的なウェルビーイングを探っている。パート2では、15人のさまざまな分野の専門家が、それぞれの視点から〇〇とウェルビーイングを論じていて、ウェルビーイングについて斬新な面を伺うことができる。ウェルビーイングを指向する技術を目指すために必携の一冊であろう。
2023/01/28
Shohei Ito
ウェルビーイングとは何か、それをどう作りあうのかということについて、様々な切り口から解説した一冊。 本書で紹介されている「弱いロボット」がとても興味深かったです。ロボットだけで作業を完結するのではなく人に助けてもらいながら目的を達成するというのは、「弱さ」の認識を変えてくれます。弱さというのは悪いものや良くないもののように思われがちです。ただ、誰かの弱さを補うことで自分が誰かの役にたつ、そして自分の存在を肯定できるのなら、弱さというのは悪いものではなく誰かのウェルビーイングにつながるものだと思いました。
2023/11/13
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