新編 夏の流れ/河
新編 夏の流れ/河 / 感想・レビュー
カブトムシ
先年、郷土の信濃毎日新聞に大町市在住の作家丸山健二氏の記事が載っていた。私より10歳年長の氏の近影もその新聞で拝見できた。新型コロナに関してのインタビューだった。その際、私は、芥川賞を受賞した「夏の流れ」を紹介した。そして、氏が長編小説を沢山書くようになって、氏の本を買わなくなったことも書いた。近作は全4巻の「ブラック・ハイビスカス」(いぬわし書房)で秋に出版された。ヤギ皮装丁の豪華版、11万円、限定50セットの予約販売。一般の読者には、田畑書店(東京)から近刊の「新編 夏の流れ/河」が出版されたそうだ。
タピオカ
「夏の流れ」死刑を執行する刑務官の、家族との日常と、刑務所内での同僚•部下との日常が、無駄がない淡々とした文章で描かれている。刑務所内の様子はリアリティがあり、テーマも重いが、23歳の時に書かれたというのに驚いた。 「河」自動車事故で九死に一生を得た作者がリハビリ中の夏の一夜に料理屋で居合わせた客との話。 ※加筆•修正をし組み方を変えた新編とのこと。余白が多く表紙も固めで詩集のようだなと図書館で手にした。
2024/03/02
kentaro mori
書店でパラリと見て、ビビビッときた。初出と行組を大きく変え、加筆修正も多いようだ。詩のような行組にした理由はなぜなのだろう。はじめて読む読後感だった。
2020/08/11
TOMYTOMY
画が浮かぶ。映画的だと思う。 飲み込まれた。そして、何か置き去りされた感じ 夏の夜に読むのにオススメです。 刹那がある。
2020/08/10
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