ひきこもりはなぜ「治る」のか?: 精神分析的アプロ-チ (シリーズCura)
ひきこもりはなぜ「治る」のか?: 精神分析的アプロ-チ (シリーズCura) / 感想・レビュー
袖崎いたる
著者の依拠する人として中井久夫とラカンとは知っていたけれど神田橋條治も押えられていたとは知らなかった。齋藤環という人はひきこもりにホームベースとしての家を整備してあげようと頑張っている。ともすると怠慢なアウトローとして認知されがちなひきこもりという存在に臨床の経験と分析家としての洞察から、彼らを一個の人間として理解するためのセーフティネット的なフレームの構築を試みる。ぼくとしてはラカンとコフートの繋ぎが勉強になった。それと名前は出してないけど内海聡的な反投薬への批判もあった。シラケの重要性は肝に銘じたい。
2017/03/27
ひろか
Kindleにて読了。ラカン、コフート、クライン、ビオンといった精神分析家の理論を援用しながら、ひきこもりの心理の解明していく。
2014/07/06
花梅
作中に紹介されている精神分析の理論をちゃんと理解できたわけではないが、ひきこもりに向き合う著者の淡々とした姿勢には好感を持った。人の心なんて、正論とか善悪なんてフィルターを通して見たのでは、理解なんて全然出来ないと思う。既存の価値観をとりあえず横に置いておいて問題と向き合わないと、そもそも相手に心を開いてもらうことすら難しい。
2017/04/20
Yukicks
心を病む原因は他者だが、その心を回復するのに必要なのも他者だということ。
2012/03/08
マユ~。
現場の治療者がどんなことを考えているのか?が良く解った。
2016/09/08
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