社会不満足 ―乙武洋匡 対談
社会不満足 ―乙武洋匡 対談 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
乙武さんのTwitterで知ることになった好著。NPOの駒崎氏は、与党の政権交代劇を前に、日本社会がうまくいかないのは、すべて政治のせいだという風潮に異議を申し立てる(036頁)。半径5メートル以内の世界を良くしていく発想を大切にしている。灯台下暗しではない。ワーク・ライフバランスの小室氏との対談で、乙武氏は自身に子供ができたとき、自分がしてあげたい存在がいかにかけがえのないのかを教えている(052頁)。身障者の不便さと子育ての関わりを炙り出している。
2015/02/05
ヒデミン@もも
スポーツライターをされていた乙武さんが、東京で小学校の先生となり、教育委員会の方となり、私の中では遠い存在になっていた。改めてすごい人だと思う。頭も良いのだろうけれど、何より感謝の気持が強いのが気持ち良い。恩送りが恩返しになる。うん、貴方のその頑張りがもう恩返しです。8人の対談の中で女子は一人。小室淑恵さんはとってもステキな方だけど、もっと活躍する女子が増えてくると良いのに。東京都知事いや将来は総理大臣になってほしい。
2015/08/07
Nobuko Hashimoto
買ったあとに乙武氏のスキャンダル発覚で長く積読。数年を経て開ける。対談相手のほとんどは本人の著書や記事で主張や活動について知っていたので、内容的には目新しさはなかったが、乙武氏のバランス感覚のある話の引き出し方には感心。最後の鼎談で、津田大介氏と東浩紀氏が乙武氏を都知事にとはっぱをかけているのだが、その後の乙武氏の騒動や、あいちトリエンナーレをめぐる津田・東両氏の不和(?)の後で読むと、なんとも不思議な感覚… 古市氏もその後、なんだかなぁな発言続きだし…戦争博物館巡りの本は面白かったのに…
2020/06/30
あや
これらの対談を通じて自分自身で考え掘り下げていくことの大切さを感じました。無知であること、無関心であることは恐ろしいですね。
2015/01/02
いずむ
このヒトたちのコトバを読むといつも、「よく知りもしないコトに、無闇に感情で反応するのを止めよう」と思う。逆に、「いかに多く、正しく実体を捉えずに反応しているか」に気付かされる、とも言えると思う。単純に「この論点に対してYES(NO)の立場だから好き」とか「新しい世界を見ているから参考になる」とか、そんな次元ではなくて、「彼らが見ているモノを、ボクの目でももう一度見てみる」という"行動"まで、きちんと落とし込んでいこうと思う。この本のタイトルは『社会"不満足"』であり、決して『社会"不正解"』ではないのだ。
2014/11/30
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