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世界が海におおわれるまで: 佐藤弓生歌集

世界が海におおわれるまで: 佐藤弓生歌集

世界が海におおわれるまで: 佐藤弓生歌集

作家
佐藤弓生
出版社
沖積舎
発売日
2001-09-01
ISBN
9784806010951
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世界が海におおわれるまで: 佐藤弓生歌集 / 感想・レビュー

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いやしの本棚

読みながら幾つも好きな歌が浮かぶ。どこか現世から遊離した眼差しに片山廣子のそれが重なる。世界の終わりを静かに待つようなところも。(「垂直に水をくり抜くしろがねの指輪のはやさ訃報もかくや」という一首にしても、井辻朱美さんが解説で言うように「喪失の感覚がない」ことも含めて、片山廣子が夫の死後、弁天池の水底に結婚指輪をほうり込み「せいせいした」と語ったエピソードを思い出してしまう。)多用されるオノマトペの響きが、遠くで鳴る風鈴のように耳に心地よい。「風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで」

2017/05/12

卯月

再読。「風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで」を読むたびに、人類滅亡後の静謐な世界を思い浮かべる。「満ちてくるほのおのにおい放課後は実験室の春のはじまり」私が好きな歌は、人の気配を感じない。実験室には他者も、歌人自身もいないと思う。「絵空事だけが恋しい かんむりを切りぬきましょう金紙銀紙」どこか哀しい。好きな歌があり過ぎて、挙げればキリがない。

2012/02/20

センスがあふれ狂ってる!

2016/08/11

ルチア

うたをよみたくなった。

2015/01/14

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