第三半球物語
第三半球物語 / 感想・レビュー
兎乃
再読 / 初版本復刊。1927年の装丁のままに、裸本も佳い。タルホさん自身による4枚の絵。星いっぱいの空を指差す物語、雨空の宵 手に取る。
2015/07/23
りんか
装丁に惹かれて。「一千一秒物語」は読んだことがあるが、やはり発表当時はさぞかしモダンな掌編集と受け取られたことだろう。星が化ける坂の怪談が特に好み。
2017/05/19
保山ひャン
1927年刊行の本の復刻版。足穂自身は「一千一秒物語刊行後にまとめた『第三半球物語』が大失敗だったのである」と後年振り返っている。これは読まねば!と読んでみた。一千一秒物語と比べるとたしかに見劣りするが、本書には僕の大好きな作品「不思議なボール紙の筒に就て」が収録されており、その一編をもって本書に大きな価値を認めるものである。全体に「ぜんぶ星のせいだ」とする感覚はおなじみのもの。また、本書中の作品が後に「タルホ拾遺-クリスマス前菜として」で数編語りなおして発表されている。語り直しより元の方が僕は好きかな。
2021/01/06
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