東京くねくね
東京くねくね / 感想・レビュー
緋莢
中央区では坂口安吾や太宰治が訪れた文壇バーや、立川談志が溺愛したバー「美弥」へ、江東区では砂町銀座商店街でなぎら健壱に変身、武蔵野市では情報番組のコメンテーターをやっていた時の、声を荒げた事を思い出す・・・足掛け5年、東京(+その近郊)を探索徘徊した記録。
2017/11/06
Kenji Hori
東京新聞に連載されたエッセイ。千代田区を初めとして23区を周り、その後近郊の都市も周る。とにかく緩い。行き当たりバッタリで、食事時には酒もOK。ウンチクが少ないのは松尾さんが関西出身だから。ほとんど初めて行くようなところもある。本人があとがきにも書いているように、決してガイドブックにはならないけど、読み物としては、そこそこ面白い。東京のエッセイ(コラム)と言えば、泉麻人さん。ぼくも大好きだけど、彼が連載を引き継いだらしい。
2017/09/28
mike101486
好きだったラジオのサイエンストーク番組「夢★夢エンジ」MC松尾貴史さんの本。書き手の人柄がよく表れている作品。 最終章のストレスに関する記載には凄く共感できた。 /// 気になった言葉 /// 「視点を変えることで、ストレスは良質なものに変化させることが可能。」 「ストレスというレンガを積み上げて、その上に乗って高みを目指している。 せっかく溜めたストレスを解消してしまったら、元の木阿弥である」 「旅とはストレスのデパートなのである」
2019/01/10
じゅん
街並みとじゃれあいつつ、謎を紐解いたりスルーしたり、難癖をつけながら気の向くままの散策。筆者が語るようにガイドブック的には使えません。人それぞれの街の楽しみ方を指南してくれているのでしょう。足立区の銭湯の「わ板(沸いた)」「ぬ板(抜いた)」看板情報にときめいたけど、一番心を打たれたのは「あとがきのくねくね」でした。世田谷区の章:この街が素敵なのは、お仕着せのマニュアルよりも、その時、その場の雰囲気や状況で、自然とそこだけのルールができていく予測できない快適さがある
2018/01/24
佐藤治彦
23区とその周辺の市まで、ひとつひとつ、例えば、世田谷区について、松尾貴史がくねくね歩きながら語って行く。先ずは書店で自分の住んでいたり、よく出かける、もしくは興味のある場所の章を読んでみればいい。キッチュ節は濃いので合う人合わない人がいるからだ。そんで、こりゃ美味しいなと思ったら買っておきざーっと一読したら、今度自分がそこに出かける前後に読んでみよう。街歩きが何倍も楽しくなること請け合いである。できれば、ほろ酔いかげんで読むと読んでる方もくねくねしながら読めて面白い。
2017/09/03
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