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江戸のヒット仕掛け人

江戸のヒット仕掛け人

江戸のヒット仕掛け人

作家
檜山良昭
出版社
東京新聞
発売日
2022-08-31
ISBN
9784808310745
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江戸のヒット仕掛け人 / 感想・レビュー

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旅するランナー

必札仕掛人。江戸での流行やヒット商品の裏に、仕掛人たちのたくましい商魂があった。消費欲をかりたてる商品開発、ストーリー作り、キャッチコピーなど、創意工夫がつまびらかにされます。寛文年間(1670年頃)故郷信州の蕎麦切りを作った瀬戸物町(現在の中央区室町二丁目)信濃屋。元禄年間(1690年頃)から庶民が求めた朝鮮人参。宝暦年間(1760年頃)喰い詰め浪人平沢左内による詐欺的成功が始まりとなる手相占い。など、現代にも残る商売の原型が面白いです。

2022/10/29

ようはん

商魂たくましいというか、需要見抜く力は江戸時代の人々がルーツに感じる。

2023/12/29

マイアミ

★★★★ 江戸時代に興味を持っている人なら、ヒットするのは間違いない内容でした。私もそのうちの一人で江戸時代に関する情報を集めるため、ネットであれこれ色々調べるよりも、遥かに知識を深めることができて感動しました。やっぱりネットはダメだ、物を知るなら本の方が何倍も効率的だと身に染みた。湯女風呂とか、竹杖とか、浅草紙の話はまったく聞いたことがなくへえへえへえと面白かった。それにしても江戸の経済政策って緊縮財政しかないのが不思議。石高を基にした年貢制度だから仕方なかったのだろうか?

2022/10/01

ときわ

社会体制は違うのに、ヒットのきっかけは現代とあまり違わないところが多くて驚いた。あえて仕掛けることもあり、偶然ヒットしたり、だいぶ前に発売されたものがいきなり流行りだしたり。現代でも思い当たることが結構ある。いろいろ工夫したものがヒットしたとたん真似され、しかも粗悪品が出てきて評判が落ちるなんてこともあったんだ。それにもめげずさらに良いものを開発。売り上げがV字回復!とか。海外から入ってきたものを、使いやすいように改良するのは昔から。日本人ってそういう事がほんとに得意なんだなあ。すごく面白かった。

2022/10/19

けろりん

江戸時代前半(18世紀半ば、9代将軍家重まで)にブームになった商品について、流行した背景や売り手の創意工夫を中心に紹介している。一旦ヒット商品が生まれると他の商人がこぞって類似品を売り出す所や、廉価版や高級版などのバリエーションで差別化が図られる所など、現代に通じる戦略が練られていれて興味深い。「幾代餅」がアイディア盗用で訴えられた時に、奉行所が「近い場所に店を構えるから争いが起きる。お互い離れろ」という(いささか乱暴な)判決を下したのが現代ではありえない発想で笑えた。

2024/01/18

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