DARK tourism JAPAN 産業遺産の光と影
DARK tourism JAPAN 産業遺産の光と影 / 感想・レビュー
fu
井出氏は東日本震災の復興を観光面から捉え、ダークツーリズムを提唱。実際に自分の目で見ることで体感することで机上の空論や歴史解釈を越えて、内省の機会を得られるという。負の遺産から目を逸らさず対峙することは大切である。とはいえ、何か違和感を感じないでもない。大都市の通勤ラッシュ時に、鰯の大群のごとく駅に吸い込まれて行くサラリーマンたちを写真におさめる人を見た時の違和感と同じものがある。物見遊山的な目線、同情の目、好奇の目で見つめるその視線が人を傷つけることもあるのだということは忘れてはいけないと思うのだ。
2016/07/03
tecchan
ダークツーリズムと言う言葉を初めて知った。足尾や松尾、三井三池、軍艦島などの鉱山から、満蒙開拓移民、女工の道、経済発展を支えた釜ケ崎など、産業遺産の地を巡り、写真と紀行文で、その光と影を描く。過去を見つめることにより、現在、未来を考えることの大切さを訴える。
2015/12/31
kenkou51
創刊号から読みたかったけど時期的に売ってなくVol2から読み始めました。見た目以上にボリュームがあって読みごたえがあります。記事も日本全国様々な歴史的産業遺産の影を取材していて豊富です。ただ筆者により読みやすい記事と退屈な記事がありました。渡良瀬川、富岡製糸場、夕張、釜ヶ崎、敦賀の記事は興味深く読めた。
2016/12/21
Daisuk
滅びた遺産には人の想いが詰まっている。 隠している事が多いけど、50年位経ったら公開して後世に残す、悪いところは改善して行く方が前向きになる。
2022/08/12
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