小説家・ライターになれる人、なれない人: あなたが書けない本当の理由
小説家・ライターになれる人、なれない人: あなたが書けない本当の理由 / 感想・レビュー
袖崎いたる
ワナビがヒトサマに言って欲しくない言葉を丹念に掻き集めて、それらに著者がコメントしてく構成。笑えることにこの本のネタバレは一言で可能だ。即ち「今日、書け」である。まぁそこまで抽象度を上げても益体ないのだが。個人的にハーディの法則が、漱石の「F+f」の公式程度には利便性があるかなという感じ。あるいはカフカの「本の斧鉞性」の見解も、村上春樹の「砕氷船の受け入れ」(彼が言ったんだっけ?)の考え程度にはふむふむ感がある。もしくは昨今の「インスタグラム」の隆盛と同じ意味を物語概念にも与えられることの示唆もあったり。
2016/07/05
原雄一郎
ライター志望でもなんでもないのですが、ライターさんがどんな壁を越えてるのかのぞいてみたくて、買ってみました。5年前。4回の引越しを経て20回くらい捨てようと思って踏みとどまって、リオ五輪の年に読破することができました。恥ずかしながら僕は昔、三軒茶屋のカレー屋さんのおばあちゃんに、いつか僕は紙とペンで飯を食っていきたいんだって思い付きで宣言したことを思い出しました。この本を読んで無心でペンを走らせてみてわかったことは、僕には肩書きや形式の拘りはなく、「書きたい」という衝動だけがあったということでした
2016/07/14
くさてる
様々な作家の言葉を紹介しながら「書く」ためになにをしなければならないかということを実践的に語った一冊。とにかく書き続けること。どんな状況であっても文を綴ることを忘れないこと。そして書くことの苦しみも無視せず取り組むこと。伝わってくるメッセージは明確で、力強いものです。引用されている作家について短くてもいいので代表作などの紹介文が添えられていたらもっと良かったです。
2014/06/03
満月@毎日修羅場で風邪引いた
この本がなければ、私は作家になることをあきらめていた。名言の一つ一つが時に冷たく、鋭く、そして優しく染み渡る一冊。
たらお(専門書用アカウント)
書くための勇気をくれる本。背中をそっと押してくれます。 用途別の励ましの言葉が力をくれました。
2016/08/28
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