ゆあ~んゆよ~んゆやゆよん
ゆあ~んゆよ~んゆやゆよん / 感想・レビュー
り こ む ん
NHKの「日本語であそぼう」から「ゆあーんゆよーんゆやゆよん」のフレーズに興味を持ち読んでみた。詩集だけど絵本でもあり、名倉さんのほんわりで、幻想的な表現の絵が美しく、怪しく詩の世界を表現。詩はどこか、痛々しく、なんとなく、どす黒く重い感じがする一方、童話的な不思議な感覚の詩で、個人的には好きな世界かな。
2013/08/29
猿田彦
何とも不思議で独特な世界。幼いころ隠れた布団の中から覗き見たような記憶がある。それとも、寂しさに打ちのめされそうになった時、感じた何かなのだろうか。妖しくも、美しい詩の世界。ワクワクするサーカスで「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」という、悲し気な音を聞いても、そんなものもあったかと納得させてくれる何か。「汚れてつちまった悲しみに…」、なぜこれほどまでに、言葉で自信を追い詰めるのか、自分の中の悲しみが共感する。何度も読んで、声を出して読んでだんだん見えてくる中原の世界。
2024/06/23
よねよね
「サーカス」のなかのフレーズです。「小さなお茶会」にでてくるフレーズで、2年ほど前まで中也のものとは知らずにいました。知ったときに「サーカス」が気に入って、手元に置きたいと思っています。絵本です。他に「汚れちまった悲しみに……」や「北の海」「黄昏」など10編が収められています。図書館本。
2020/09/13
yuzi
夭折の詩人・中原中也の詩を、名倉靖博さんのほわほわした絵と一緒に楽しめる絵本。というか詩集?中也の詩はもともと好きですが、名倉の絵がまたステキすぎる。表紙に使われているのは「春の赤ン坊」の絵。詩一篇の見開きに続き、見開き一枚の絵で一組。全10篇の詩と絵を楽しめます。個人的には先月、中也の故郷である湯田温泉で「帰郷」の碑を見てきたばかりだったので、「帰郷」が特に沁みました。オススメ。
2010/12/12
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