広島カ-プ誕生物語 (上巻) (中沢啓治ヒューマンコミックス 1)
広島カ-プ誕生物語 (上巻) (中沢啓治ヒューマンコミックス 1) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
下巻を先に読んでしまったのが残念。主人公は原爆で家族を失ってしまった少年・大地進。愛犬のゴンと穴蔵生活をしている。滅法野球が好きで、同じく野球狂いの近所の太田豆腐店の親父に養子に誘われる…というストーリーに広島カープの誕生が上手く絡む。この漫画、本当に復刻しないだろうか?。広島カープが地元の熱い想いに支えられた球団だというのが良くわかる。原爆に苦しめられた人々を照らしたカープの素敵さよ。復刊希望。
2013/02/02
八百
汐文社中沢啓治ヒューマンコミックス全10巻…入手は可能だがこの20年の時を経た絶版書はなんとも言えぬ風格がある。その冒頭を飾るのは中沢さん自らが熱狂的ファンである広島カープの物語、戦争と原爆への怒りがない作品は実は初めて読むのだがそれ以上の熱さがひしひしと伝わってくる。戦後復興の象徴として広島の地に誕生した弱小球団、ファンの情熱と裏腹に資金難によって窮地の水底に沈んだ鯉は滝を登ることが出来るのか…期待と不安を織り交ぜながら物語は下巻へと
2016/07/11
カープ坊や
尊敬する中沢啓治さんの 「広島カープ誕生物語」 隣の市の図書館で見つけて大感激(*^o^*) 原爆の爪痕残る中 野球王国広島に誕生した広島カープ! 選手の給料も満足に払えない貧乏球団を 野球馬鹿 カープ馬鹿の広島市民が熱く応援する姿は最高。 カープの苦労話は広島の人間なら誰でも知っている内容なれど そこに中沢先生の演出が加わり感動の一冊でした。
2014/06/29
ビシャカナ
ネット上ではちょっと有名な広島カープ黎明期の漫画。「はだしのゲン」で有名な中沢啓治がこういうものを描いていたのかと驚いたが、読んでみると、市井のカープファンたちを主人公にしながら、戦争で疲弊した広島にとってどれほどカープが希望だったか、いかに広島が野球狂の巣窟だったか、ヒシヒシと伝わる。そのうえ上巻ではカープが財政難で潰れるかもという波乱で終わる。実に読ませる漫画だ。
2018/09/29
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