オキナワ (中沢啓治ヒューマンコミックス 3)
オキナワ (中沢啓治ヒューマンコミックス 3) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
広島物の中沢啓治による沖縄物語。1968年の沖縄。ドルが使われている事に改めて驚く。主人公の母が酔った米兵に轢き殺される。米軍基地の治外法権に対する怒りが込み上げる。両親の若い頃の日本兵の理不尽にも腹が立つ。そして友人の父を奪ったベトナム戦争。その武器が作られている沖縄……クライマックスの主人公と資本家の闘牛は何も解決しないが、願いだけは山程込められている。
2013/01/12
ようこ
原爆以外のテーマで著者がどういう風に描いているのか興味もあったので手に取った。米軍兵による住民の交通事故死、嘉手納基地の航空機墜落事故など戦後復興の時代にあった日本の中で沖縄では戦後に苦しんでいるということがテーマだ。基地問題を遠いところのことではなく、沖縄の時代背景なども視野に入れて考える参考になる。
2012/06/13
えんもん
★
2013/06/23
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