時間篇 人の心はタイムマシン/時の渦 (SFショートストーリー傑作セレクション)
時間篇 人の心はタイムマシン/時の渦 (SFショートストーリー傑作セレクション) / 感想・レビュー
くさてる
十代向けアンソロジーだけど、作品はどれも昭和です。さすがの名作ぞろいでほとんどが既読だったけれど、こういうアンソロジーのかたちで読むとまた味わいが違いますね。筒井康隆「時越半四郎」は、せつなさと奇妙さが混じって、とても好きな作品でした。
2020/09/12
そうたそ
★★★☆☆ 「時間」をテーマに国内のSFの名作を集めたアンソロジー。編者による丁寧な解説も収められており、非常に親切な一冊だと思う。収録作品自体は、特に児童向けに書かれたものではないが、子どもが読んでも十分に楽しめる内容であるし、解説とともに読むとより深く味わえるようになっている。星新一、筒井康隆、小松左京等々、収録作品にハズレのないと言い切れるようなラインナップであり、今一度大人が読んでも十分に楽しめる内容であろうと言える。
2019/04/03
マツユキ
時間をテーマにしたアンソロジー。小松左京『御先祖様万歳』、筒井康隆『時越半四郎』、平井和正『人の心はタイムマシン』、広瀬正『タイムマシンはつきるとも』、梶尾真治『美亜へ贈る真珠』、星新一『時の渦』収録。この本自体がタイムマシンのようで、不思議な感覚です。梶尾作品以外は始めて読む作品でした。色んなタイプの話があるけど、『時の渦』は驚いた。
2019/08/17
猫路(ねころ)
昭和時代のSF作家の時間に関するSFアンソロジー、児童書の棚にありましたが大人の私が1番楽しいのかもしれない。私は平成生まれなので、昭和の感性に惹かれます。
2024/05/05
スターライト
小学校高学年から大学生くらいまでの若い読者のために、日本SFの名作短篇を紹介する新シリーズ。本巻には「御先祖様万歳」(小松)「時越半四郎」(筒井)「人の心はタイムマシン」(平井)「タイムマシンはつきるとも」(広瀬)「美亜へ贈る真珠」(梶尾)「時の渦」(星)の六篇収録。小松作品は、ある村のトンネルが過去とつながっていることがわかり、それにまつわる顛末が描かれる。未来から過去へと転生し周囲からうとまれる剣士の物語や20年前の淡い恋心の思い出の記憶を除去するよう依頼される医師の話もいいが、ベストは梶尾作品だろう
2019/02/19
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