異次元篇 次元を駈ける恋/潮の匂い (SFショートストーリー傑作セレクション)
異次元篇 次元を駈ける恋/潮の匂い (SFショートストーリー傑作セレクション) / 感想・レビュー
くさてる
初期日本SFショートショートセレクション。なんといっても圧倒的なのは、筒井康隆「母子像」。そして、星新一「殉教」はこの話の本当の意味を自分は理解できていないのではないかと空恐ろしい気分になりました。既読がほとんどでしたが、読み応えありました。
2020/09/26
猫路(ねころ)
このシリーズ3冊目、異次元のお話、次元がズレてハマってしまったアンソロジー。戦後からの話が多いが、不思議さに漂うのだった。『潮の匂い』(眉村卓)がお気に入り。
2024/09/18
マツユキ
異次元をテーマに、5篇収録。異次元も色々ですね。正統派、平井和正『次元を駆ける恋』。好きなオチの今日泊亜蘭『ケンの行った昏い国』。サラリーマンが主人公の眉村卓『潮の匂い』、重ねて怖い、筒井康隆『母子像』、衝撃の星新一『殉教』収録。このシリーズも残り一冊。同じ作家さんの作品が別の本でも登場するんで、一冊毎に読みやすくなっています。
2019/09/01
スターライト
事故死した恋人を偶然手に入れたタイムトラベルの能力で救おうとする男を描く「次元を駆ける恋」ほか、全5篇を収録。どの作品も作者の魅力がつまった傑作揃いだが、日常生活からの逃避が思わぬところに迷い込むサラリーマンを描いた「潮の匂い」、ある発明品により次々と人々が「自殺」していく「殉教」が特に印象に残った。前者はサラリーマンの心情をうまくとらえ、ラストの一種のすがすがしさには共感する者も多いのではないか。後者は軽いタッチで書かれているが、生死を問う哲学的な要素に満ちており、作者の腕の冴えをみる思いだ。
2019/03/23
ノベツ
昭和の大御所たちのSFオムニバス。舞台が昭和で若干古臭いが、それが哀愁やホラー味を加えている。かなりいぶし銀なお話ばかり。 表紙は詐欺としかいえない(笑) 長文感想↓ https://note.com/nobetsu/n/nb06cb26e8869?sub_rt=share_pb
2024/03/04
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