井上ひさしジュニア文学館 (11)
井上ひさしジュニア文学館 (11) / 感想・レビュー
mashumaro
孤児院で生きる少年たちの現実の厳しさは、想像をはるかに超える。表題作の四十一番目の少年では、暴力に怯えながらも必死で孤児院で生きる術を身につけようとする利雄と、どんな事をしてもそこから這いあがろうとする昌吉が、両極端に描かれる。全編通じて子供に加えられる暴力には胸がつまります。それでも親や兄弟のある子は幸せなのか、思いやる心を持つことができる。こんなに切ない小説を久しぶりに読みました。
2021/12/05
佐保(さほ)
ブクログ投稿、以下▼氏の訃報からずっと、読み漁っています。入れ込みます。氏のお名前を聞くと過敏に反応してしまいます。これは傑作です。感動して感動して、いや、感動とは違うのでしょうか、少なくとも模範というかそのようなものはなにひとつ考えられずに書かれておりますので――そこがとてもよろしい。とりあえず読んでみるのがよろしい。私の愚考などどうでもよろしい。以上。
2010/04/30
adamo jang
事情があって、親と離れ 児童養護施設に入った少年。作者は戦後の貧しい時代に入所したけど、今の平成の時代でも、まだ多くの少年少女が孤児院(養護施設)にいる現実は悲しいですね!
2008/06/08
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