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ぼくの生物学講義: 人間を知る手がかり

ぼくの生物学講義: 人間を知る手がかり

ぼくの生物学講義: 人間を知る手がかり

作家
日高敏隆
出版社
昭和堂
発売日
2010-10-01
ISBN
9784812210437
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ぼくの生物学講義: 人間を知る手がかり / 感想・レビュー

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KAZOO

日高先生の最後の講義録のようです。半年間13回分を文章にしたもので様々な生物についてあるいは遺伝子の話など分かりやすく楽しめました。授業を受けているような感じです。大学生向けというか中学生や高校生でも理解できる気がしました。

2018/06/30

AICHAN

図書館本。喘息では死なないというトンデモ発言を『そんなバカな!』で書いた竹内久美子さんのお師匠さんの最後の講義録。私はこのお師匠さんの日高さんが大好き。これまで氏の著作を何冊か読んだが、いずれも面白かった。お弟子さんの竹内さんのファンでもあったが、喘息では死なないと断言するのを読んで以来、お弟子さんのほうは敬遠している。遺伝子は利己的であり、そのため生物は自分の子孫を残すために生きるということを中心に、生き物について語る。実にわかりやすくて面白い講義だった。お弟子さんとは違ってお師匠さんはマトモだ。

2018/09/22

acesmile@灯れ松明の火

とにかく目からウロコが満載です。とうてい私には思いつかないような見方で生物についてどんどん切り込んでいきます。日高先生は生物界の切り込み隊長ですwいかに人間がヘンな動物かを思い知らされました。まだ生物学にみた人間はわかっていないことが多いらしく、確かになんで人間の髪の毛だけが伸び続けるのかなんて考えたことも無かったです。小学生が描いたアリの絵の話も興味深かった。一番共感が持てたのはセレンディピティは偶然じゃないということ。普段から何にも考えていない人に突然アイデアが浮かぶわけがない、それなりの素地が必要。

2014/08/10

魚京童!

結婚について動物学的にぐちぐち言ってたけど違うなって思った。ハヌマンラングーンから始まったヒトはお山の大将じゃないと動けない。マンモスをみんなで倒すときにハーレムを形成しているとなんでお前のために命を賭けねばってなる。でも自分の妻と子どものためなら命を賭けられるのだろう。托卵されているとも知らないで。動物が力を出す場面は限られている。でも人数がいないとマンモスは狩れないし、治水工事が進まない。だからどの国もまとまる必要があるなら、クニが結婚を認める必要がある。結局そういうことなんだ。私はわかってしまった。

2023/02/17

白義

ライブ感溢れるイマジネーション豊かな生物学講義。生物学から見た人間とは何かという探求でもある。遺伝子とか社会行動とか性の理由を面白い逸話と卓抜な比喩で説いていてすんなり入ってくる。言語や想像力といったお馴染みのテーマにあとおっぱいや陰毛の理由みたいな素朴な話も交え、生物学の初歩が身に付くようになっている。遺伝、進化論関連の啓蒙書が多い最近では珍しい、象や人間など生身の動物の姿が活き活き想像できる入門書でもある。さすが日高敏隆先生、という内容でした

2012/02/17

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