「超」怖い話0 (竹書房文庫 HO 16)
「超」怖い話0 (竹書房文庫 HO 16) / 感想・レビュー
夢追人009
樋口明雄さんの勁文社文庫時代の旧作に新作を幾つか加えた「怖い話」のベスト版の一冊ですね。これは絶対に嘘に決まってる!と思える話も中にはありますが私はまあ面白ければいいやと納得して快く許しますね。『長崎の少年』長崎に旅行に来た男が深夜にオランダ坂近くの坂道を上っていると後ろから少年が何かを蹴飛ばしながらついて来て、それはよく見ると少年自身の生首で首はニヤニヤ笑っていた。『時をかける私』幼い頃に故郷の小川で溺れかけた時に見知らぬ大人の人に助けられた私が大人になり同じ川を訪ね溺れている同姓同名の少年を助ける話。
2020/04/29
キー
勁文社時代の『「超』怖い話」シリーズから、樋口明雄氏の執筆分をセレクトした2004年編集版二冊の一冊目。 怖い、というより、オカルト的ロマンや不思議さを感じさせられた怪談集になっていました。 魔術師アレイスター・クロウリーの著書の日本語翻訳版を出版する際に、編集者、翻訳家、イラストレーターな起こった不可解な出来事を書いた「例の本」が、飛び抜けてロマンを感じさせられましたね。 例の本がどれを指しているのか確実ではないですが、さっそく『法の書』を入手したので、近いうちに読みたいと思います。
2021/02/26
MT
好きな話は「おたくの霊」。録画設定し忘れてもビデオを録画してくれる、しかもCMをカットしてくるなんて便利すぎる存在だ。 このように純然たる恐怖話ではないちょっと不思議な話が読めるのは良いと思う。 しかし、怪異現象に遭遇したあと調べると近くで不遇の死を見つける話や霊感を持つという人物が解説してくれる話という伝統的怪談が散見されるのは残念。
2024/09/20
夏椎
「あれ?この話読んだことあるな?」と不思議に思っていたら再録本だったようで。予期せず地元が題材になっている読んだことのない話もあり、携帯片手にマップ検索しながら読んだ。
2017/09/09
いもこ
このシリーズは正直どの作家さんもあまり好みの文体ではないですが出版に関する話がいくつかあり、興味深かったです。「見なかったことにしよう」が好き。
2011/09/29
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