KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ミッシング: 森に消えたジョナ

ミッシング: 森に消えたジョナ

ミッシング: 森に消えたジョナ

作家
アレックス・シアラー
Alex Shearer
金原瑞人
出版社
竹書房
発売日
2005-08-01
ISBN
9784812422953
amazonで購入する

ミッシング: 森に消えたジョナ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェルナーの日記

本作の内容は多くは語るまい。ミステリー仕立ての物語であるがゆえに、中身が分かってしまうのは興ざめというもの。ただ、自分の親友が、ある日突然、何の前触れもなく消えてしまったら……、自分ならどうしただろうか?何の手がかりもなく、年月だけが過ぎ去ったとき、時間の経過とともに忘れていってしまうものだろうか?逆に相手には、自分のことは、ずっと忘れずにいてもらいたいという思いもあるが、はたして自分の親友は忘れずにいてくれるのだろうか?ちょっと心配である(汗)。兎にも角にも、人は見かけで判断してはいけない。

2015/02/03

キムチ

何事にも興味があり余るジョナ。消防車を追いかけての突然の失踪。そのくだりを知るジョー。不安と絶望の淵を彷徨い続ける心理と行動のドラマ。 サスペンスと言えなくもないが、筆者が書きたかったのは大人になり切れぬジョーの心の彷徨。最後、ジョナはどうなったかは触れない。ハーメルンの笛吹き男の話の史実的分析は「植民請負人による子供の略奪」とあるように、ジョナの失踪は実に気味が悪い・・・・舞台になっている英国、サマセット州クラストンベリ・・ケルト民族の名残り色濃薄気味悪い。石塔が点在する自然豊かな風景に想像をめぐらす。

2020/10/31

ぶんこ

親しい人が行方不明というのは、亡くなったというより辛いかもしれません。死んだと諦めない気持ちもわかるような気がします。特にジョーの場合は、ジョナとの約束に縛られて行方不明時の状況を話せなかったことで、罪の意識で苦しめられたのが気の毒でたまらない。世界中で起こっている行方不明事件。色々な背景があって、それだけにおそろしい。

2017/09/25

ひめか*

消防車を追いかけて森に消えたジョナの行方を追う物語。ジョナの謎が解けないまで前半部分が長くてあんまり面白くないと思ってしまったのだが、後半から一気にいつものシアラー感が出てきて後半は面白かった。自分の息子だと思ってるアナが不気味で怖かったけど、それと同時に不憫で可哀想に思えた。息子が死んだ悲しみから立ち直れず、きっと精神病っぽくなってしまったんだろうなと思う。ジョーが閉じ込められた中で子供なりに大人に知らせる方法を考えて、実行する場面がスリリング。二人はきっと会えたと思う。アナも悲しみを乗り越えてほしい。

2019/05/19

らる

図書館で借りました。大好きなシアラー作。 いつも通りの好奇心で走り出したジョナ、それをいつも通りに見届けたジョー。しかしジョナはいつもと違い戻って来なかった。ジョナが面倒ごとに巻き込まれないように黙っていた自分を責めるジョー。自分がジョナの場所へ行かなければならないということを思い続け辿り着くある場所… そして一人の女性。疑うべくは男性、それは本当に正しいのか否か。たった一人の大切な親友を救うため、悩み葛藤した少年と人の心の変化を書いたスリル感を楽しめる作品。これを読んだら13カ月〜を読みたくなりました。

2013/07/26

感想・レビューをもっと見る