FKB話 怪談実話 饗宴 (竹書房恐怖文庫)
FKB話 怪談実話 饗宴 (竹書房恐怖文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
F不思議でK怖くてB不気味な話の饗宴でプロの怪談作家さんが集結した高レベルの作品集。あまりのえげつなさに一部カットして書く最悪最恐の一編が黒史郎さん『放課後心中』で青森県の高校教師が夏休みに失踪する。生徒達は学校のある大便所が最近常に人が入っていて開かずの便所状態になっている事に気づき、バールでこじ開けると中には失踪した先生の老母が座っていた。新学期になり先生が井戸で発見されたとの知らせに井戸水を飲んでいた生徒達が一斉に机に嘔吐する。後に二人の女生徒が井戸で自殺し先生に両隣で腕を乗せられた写真が見つかる。
2020/05/05
ゆみきーにゃ
《購入》やっぱり平山さんが好き〜♡初めましての作家さんも何人か居たのでお買い得感が(笑)
2014/12/12
みくろ
16名の作家さんによる素敵な怪談の饗宴!ホラー界のベテランから他職業の方まで本当に幅広いです。その分、好き嫌いや相性はありますが、これだけの作家さんが書いておられるので必ず好みの作品に出会えると思います。単著にはない賑やかさで面白かったです。個人的には黒史郎氏の「I氏の塩」、真藤順丈氏の「長い呪い」、黒木あるじ氏の「帰路」が好き。あとは牧野修氏の「車輪の家」と「姉の部屋」は、高校時代の友人2人が強烈過ぎて、もっと彼らの話を読みたいなと思った。しかし松村進吉氏の「黒猫」が読んでて苦しい…こういう話は苦手だ。
2016/03/05
りくう
総勢16名。全員が全員違う筆致。この豪勢さはまさに饗宴!とくにお松さんこと松村進吉先生の『黒猫』は涙がなかなか涙が止まらなく、読むのを一旦中断しました。恐怖と体験者の哀しみをブレンドさせたら凄いお人です。『業の仕業で』のY・H先生って…誰ですかねぇ(笑)
2015/09/20
春風
怪談シーズンなので、11年ぶりに再読。いまや怪談実話で名を馳せている面々も名を連ねる、怪談実話集。11年ぶりの割には、印象的な作品が多く収録されているからか、記憶に残っている話が多かった。本書FKBは「不思議で 怖くて 不気味な話」の意。出版が2011年であり、平山夢明氏監修ということから鑑みるに、おそらくは時代に阿ってみた結果のネーミングなのだろう。本書は以降何冊か続くシリーズの1冊目とあってか、何名かの作家の怪談実話初挑戦という記念碑的な1冊でもある。
2022/07/13
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