「超」怖い話 Τ(タウ) (竹書房文庫)
「超」怖い話 Τ(タウ) (竹書房文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
「超」怖い話にはごく稀に文学作品にも引けを取らない素晴らしい逸品がありまして私は今回本書で見つけましたので紹介しますね。『花と数珠』現在は主婦のヒロインが高校二年生の頃に九つ程年上のダイニングバーを経営している男と友達には言わずこっそり付き合っていた。関係を始めてから二か月後に彼女は男に「お金要らないよ」と言って想いを伝える。その後彼女の体の手首に赤い筋が生じたり重力を感じたりする異変が起きる。彼女はクラスメイトのお婆さんから男が他に十人もの女を数珠繋ぎにして奴隷にしておると告げられ男と別れる決心をする。
2020/05/06
ゆみきーにゃ
《購入》久しぶりの松村さん。最後のこちらですがダントツ怖かった~。自分の家の隣が心霊スポットだと落ち着いて暮らせる自信ないな。
2017/04/08
HANA
著者の力量は確かなのであるが、いかんせん目玉になる一本がないので何やら印象が弱い。淡々と話が進んでいるように思えた。内容は牧歌的な妖怪談もいいのだが、やはり「不詳の断片」や「裏の病院」等不安感を醸し出す物が良い味を出していると思う。後書きから察するに多忙らしいが、無理をなさらずパンチのある一本を物にしてもらいたいものである。
2011/08/06
misui
古いからどうかなと思いながら手に取ったがなかなか好感触。ありがちな話も工夫があって良い。死者の現れ方が印象的な「大丈夫」、不条理な記憶の混乱「スモーク」、封じられた記憶が蘇る「忘縁」(最後の一行が最高!)、怪異よりも人間が嫌すぎる「犯罪者」。
2022/05/23
王天上
こちらに大分耐性ができてしまったせいか、ひっかかりなく最後まで読んでしまった。でもやっぱり竹書房文庫は安定感があって楽しめる。「おいてけ」が印象に残った。
2013/10/18
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