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FKBふたり怪談 弐 (竹書房文庫)

FKBふたり怪談 弐 (竹書房文庫)

FKBふたり怪談 弐 (竹書房文庫)

作家
黒木あるじ
我妻俊樹
出版社
竹書房
発売日
2013-07-29
ISBN
9784812495636
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FKBふたり怪談 弐 (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

ふたり怪談は完全に怪談実話作家プロの一騎打ちの勝負企画で口には出さない物のお互いに闘志をメラメラと燃やして臨まれたのでしょう。完全に常識外れの我妻さんと少し分別を残す黒木さんの対決の勝敗は好みの問題で中々に天晴れな名勝負だと思いましたし、いつもより増頁でしたが全く関係なく充実の内容で一気読みでしたね。新沼謙治さんの名曲「嫁に来ないか」とは全く無関係のトンデモ奇譚。『墓地に来ないか』我妻俊樹:滝井さんが夜中に友人のアパートを訪ねると玄関で何の応答もなく諦めて帰ろうとすると隣の部屋のドアが開き、男が顔を出す。

2021/01/31

HANA

これは上手い。我妻俊樹出だしの「三年目」でいきなりガツンと衝撃を与え、続けざまに「たけるくん」「人魂」とを畳み掛けてくる。中でも「墓地に来ないか」は不条理ショートショートとして言うことなしの出来だと思う。あと数行の短い怪談に引き締まっていい物が多かった。前半の不安に対して、黒木あるじは嫌さを前面に持ってきた感じ。「写」も「飽」も最後の一行で一気に嫌な気分に突き落とすし、「いきさき」「すいかずら」「おんまさま」「箪笥のある家」は読んでいるうちにどんどん気が滅入ってくる。この二人が組むと破壊力ありすぎだわ。

2013/08/06

ネムコ

我妻俊樹氏、黒木あるじ氏のふたり怪談。我妻氏のとても実話とは思えない突飛な話、黒木氏の端正な奇妙な話。「廊」は二段落ち。あんまり見事で笑ってしまいました。

2023/02/04

hannahhannah

ふたり怪談シリーズ第二弾。平山夢明が監修。今回は我妻俊樹vs.黒木あるじ。我妻俊樹の話は全く怖くも面白くもなかった。訳の分からない話は夏目漱石の「夢十夜」を現代風にした感じだった。『FKB 怪談幽戯』の彼の話も面白くなったし、この著者の話は個人的に合わないんだろう。黒木あるじの話の多くは面白かった。「いきさき」や「すいかづら」や「梅雨に嗤う」はサイコホラーの要素もあって楽しめた。「古時計の館」と「箪笥のある家」は不可解で不気味な雰囲気が良かった。ラストの「楓と白木蓮」はお芝居のようで、結構切ない話だった。

2017/03/12

ラルル

黒木さんと我妻さん、凄いコンビで作りましたね。表紙もとてもステキです(笑) 前半に我妻さん、後半に黒木さんを持ってきたのも正解ですね。『おんまさま』が一番好きです、お祖母ちゃんの昔話って怖い。『楓と白木蓮』では隣り合った木々の織り成す悲しく切なく壮絶な物語が胸を突きました。所で「すいかずら」内の誤字に爆笑してしまったんですが私だけ?スーペーってw

2013/09/01

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