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FKB ふたり怪談 肆 (竹書房文庫)

FKB ふたり怪談 肆 (竹書房文庫)

FKB ふたり怪談 肆 (竹書房文庫)

作家
平山夢明
福澤徹三
出版社
竹書房
発売日
2013-10-29
ISBN
9784812497036
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FKB ふたり怪談 肆 (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

怪談実話界の超ベテランの二人の共演で、まさに福澤さんと平山さんには「静と動」の芸風の違いを感じましたね。『訃報』福澤徹三:ある日Jさんの会社の事務所に何と全く見知らぬ人物の訃報が記されたファックスが送られて来る。しかも通夜の日付は1週間後と出鱈目だった。その一週間後に父が通夜に行った先が何と件のファックスの人物だった!『あたり』平山夢明:子供の川村君はゴマ塩頭のどんじいに可愛がられ釣りの餌にお守りの破片を使う技を教わるも結果が出ず近所の稲荷の札を盗んで餌に使うと遂に大あたりが来るが獲物は女の水死体だった。

2020/08/08

HANA

いよいよこの二人が満を持しての登場。こういうスタイルに慣れたせいかかつての衝撃は無いものの、両巨頭の話は安心して読めるなあ、怪談に安心って表現も妙なのだが。両者とも話にハズレがないのは流石といったところ。日常の中に嫌感を醸し出してくる福澤作品に対して、ストレートをど真ん中に投げ込んでくるような平山作品、この両者の対比も面白い。二人共こっくりさんに関する話があるので、これを読み比べてみたら両者の違いがよくわかる気もする。特に最後の対談、二人の実話怪談に関する考えが直接出ていて貴重なものではないだろうか。

2013/11/09

hannahhannah

ふたり怪談シリーズ第四弾。今回は福澤徹三vs.平山夢明。物書きの世界でプロップスがある二人。福澤徹三の話は特に怖くなかったけど、小さなOLが出てくる話と外の便所の壁と天井にカマドウマが何百匹も張り付いている話が良かった。平山夢明の話はオカルトなのにエグさが感じられて良かった。「自殺見物」がお気に入り。巻末では黒木あるじが訊き手を担当した二人の対談が収録されていた。平山さんの言う非科学と未科学は別で、幽霊は未科学というのはなるほどと思った。巷に溢れてる泣ける話とか興味ない。エグいくらいの怖い話こそが最高だ!

2017/03/15

トリオネア

福澤さんの方は普通の怪談というかあまり怖くはなかった。平山さんの方はさすが面白く嫌~な感じで、人物像がはっきりしていて読ませてくれる。

2019/03/15

パブロ

うおぉぉぉ〜! シリーズ4弾目で、ジャイアント馬場&アントニオ猪木のような豪華なタッグ。こんなの見せつけられたら、もう本を片手に震えながら座りションベンを垂れ流すしかないッス。最近フニャけた実話怪談を書いていた福澤徹三も本気モードだし、平山夢明の饒舌さも堂に入っていて、実話怪談マニアにとっては至福の時間。それに巻末の二人の対談も見逃せない。インタビュアーの黒木あるじが、実話怪談に対する心得から書く技術などに突っ込んで聞いてくれて有益。でも、こんなの出したら『ふたり怪談』シリーズ、後が続かないんじゃないの?

2013/11/14

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