放蕩長屋の猫 (SHY NOVELS 61)
放蕩長屋の猫 (SHY NOVELS 61) / 感想・レビュー
メグ
何年振りかの再読。好きな作品なんだけど読む度に攻めにイラッとする。東京の下町を舞台に長屋や猫や茶道や表具の話などしっとりした風情と芯は強いけどたおやかな雰囲気の受け・まひろや幼馴染みの春彦の飄々としたキャラは大好きなのに、攻め・遊真が浮気性でお子様すぎるダメンズでまひろはこんな男のどこがいいのか理解できない。春彦がまひろに告白する場面はズキュンと来た!なんで春彦を選ばないかな~。茶会での無言の挨拶が切なくて、春彦にむちゃ肩入れしてしまった。
2014/02/28
nono
BL。再読。随分前に読んだ時も思ったけど、再読しても遊真が最低男としか思えない。そんな駄目男も愛しいと思うまひろ、いつかリバすべきかと^^思えば頑固親父も罪作りかと。断固春ちゃん派です^^ちょっと共感出来ずにさくさく読了。
2018/01/23
青龍
電子書籍にて。スピンの方を先に読んだため、結局、二人がこの後も一緒に暮らしているのはわかっていたけど、まひろ、何でこんな男がいいんだー?との思いが、最後まで続いた。最後の最後に、この男も色々と抱えていて、ありきたりの言い方をすれば、「本当はそんなに悪い奴ではない...」ってことになっているのが、この作家さんの凄いところだわ。こんな、ダメダメ男なのに、多くの読者が「まひろが、この男を選んだのなら、仕方ない」と思ったことだろう。
2017/02/21
ミル婆
再読。月日が経って少しは見方が変わったかと読み返しても、やっぱり春ちゃん贔屓。いい年をして物事を深く考えない言動で人を傷つける男をかわいいと思える程、度量が大きくない。千鳥ちゃんにシンクロして憤ってしまう。しかし、随所に散りばめられているコミカルなやりとりにクスクス笑い、時に人の優しさ寂しさに泣き、まるで一緒に下町の空気を吸っているように読める。そして終盤にきてタイトルネタ『放蕩長屋のネコ』上手い!座布団2枚差し上げちゃう。
2012/03/04
wipe
よかった。懐かしいような下町の風景や、家業を継ぐ幼馴染みと同じように、ガキでバカwな遊真も読み終えれば愛しいと思う、まったく攻ざまあwwな話だった。ウルウルしながら、くすりと笑ったのは初めてかもしれないし、BLだけど上手い人情話でもあると思うよ。次はスピンオフ、大好きな放蕩息子・春の話。
2010/12/10
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