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愛され過ぎて孤独 (SHY NOVELS 68)

愛され過ぎて孤独 (SHY NOVELS 68)

愛され過ぎて孤独 (SHY NOVELS 68)

作家
剛しいら
新田祐克
出版社
大洋図書
発売日
2002-05-01
ISBN
9784813008903
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愛され過ぎて孤独 (SHY NOVELS 68) / 感想・レビュー

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那義乱丸

一風変わった読み心地。深海と千尋兄弟のそれぞれの恋物語ではあるのだけど、兄弟の亡母・マーの存在感がとても強くて私も彼女に引き込まれるようにして読んでた印象。深海と千尋、マーの通夜の日に現れたもう一人の弟・涼、3兄弟を見守る歯科医の大樹という4人の男が紡ぐのは家族の愛の物語でもある。湘南のサーファーという爽やかな舞台設定なれど各々の複雑な心情が絡み合い、兄弟の父の行方と二人のマーといった謎も盛り込まれて、ずっしりと読み応えのあるお話だった。終盤に明かされる正幸の件は切なさと物悲しさも誘われて…。↓に続く

2015/08/29

辺辺

再読み。サーファー一家の物語。偽家族の男4人の関係と謎のマーの存在。下克上CPと年の差CPの二本立て。剛さんらしいストーリー構成がしっかりしています。淡々とした何気ない描写が伏線となり、じわじわと畳まれていくエンド。新田さんイラストはスポーツ肉体美ではぴったりだが、個性強すぎて、少々違和感。(似合ってるけどねw)家族の鍵となるマーの存在はまだ謎だが、続きで明らかに。P.S:CD積んだままだが、聴きたいようなちょっとストップのような躊躇いがある。キャスティングと読んだあとの個人的にイメージが、困ったなwww

2013/09/08

マシュ

他の定額本読んだとき文章が好みだなと思い、こちらを選んで中古本にて格安購入。母親マーが残した歯科医院と子供達の話。ここでは長男・深海と母の葬式にやって来た戸籍上の弟・涼の話。涼がずっと深海を想っていることに気づいた次男の千尋がけしかけて二人はくっつくんだけど、涼の本当の父親の問題、千尋の真意、涼の影にちらつく女性の影と、なかなか書けば盛りだくさんでしたが、ヘタレ読者の私でもじっくり読めるテンポの良さでした。次巻は千尋のお話で楽しみー!

2017/12/07

カミツレ

作者は「マー」という女性を通して「母性」そのものを描きたかったのかもしれない。お釈迦さまの掌上の孫悟空のように、母なる海の上で波と戯れる彼女の息子たちは、ある意味で究極のマザコンだろう。圧倒的な母性に育まれた彼らにとって、女性が性愛の対象にならなくなったのはわかる気がする。「マー」が死んだところから始まる物語なのに、彼女の存在感は強烈だ。異色のBL作品と言えると思う。とても面白かった。

2010/06/28

那岐

湘南の海とともに生きる若者たちのお話。恋愛ドラマというより6人の複雑な人間関係が軸に据えられていて、ありがちな家族ごっことも違う深いドラマが描かれている。あと登場人物がみんな魅力的。潮騒が聞こえてきそうな繊細な描写も相まって、ミニシアターの映画を一本観たような、世界観に引き込まれてしばらく帰ってこれないような感覚を味わいました。

2010/10/10

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