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Blue Rose (SHYノベルス288)

Blue Rose (SHYノベルス288)

Blue Rose (SHYノベルス288)

作家
榎田尤利
高階佑
出版社
大洋図書
発売日
2012-06-28
ISBN
9784813012566
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Blue Rose (SHYノベルス288) / 感想・レビュー

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Kaoru

2001年刊行の初期作品の新装版。文章の上手さはさることながら、話の構成の巧みさにはいつも舌を巻く。プロットは緻密な計算で出来上がっているのだろうが、少しもそれを感じさせず自然な流れがあって、伏線もパズルのピースのようにきっちり嵌り過ぎない。それでいて、書き下ろしの短編のように、最後はキレイにおとしてくれる。書き下ろしの青の笑える勘違いに、交渉人シリーズに繋がる現在の作家の上手さが感じられた。惜しむらくは、青との再会後、執拗に青を探し求めたトオルの心理をもう少し掘り下げて描いて欲しかった。

2013/06/16

辺辺

新装版にて初読み。書き下ろし以外はまさしくJUNEもの。自虐ともとれる青の心理には典型的な鬱症状が見えた。辛く哀しい過去に囚われたままの本編終わりだが、書き下ろしで再生が加えられるとやっと青の愛のありかを探す道のりといえよう。(個人的な理由で介護や死などのリアルさに慟哭してしまいました)そして、高階さんの表紙といい挿絵といい、読み進むにつれて感動を増幅してくれました。大好きな作品なんですが、かなりハードル(シンクロ度)高いので、落ちついてるときでないとリピできませんがね。

2012/08/02

わんコ!

表紙から想像つかないくらい、重かった…。

2014/09/07

那義乱丸

旧版既読。高級男娼・青は愛を売る。青から愛を買う客たち、再会した幼なじみ・トオルの視点で青の激しい自己破壊願望という心の歪みとその原因、そして彼の心が真実求めるものが紐解かれていく。Sleeping Roseの終盤はハラハラの展開。初期の榎田作品らしい鬱々とした重い世界でお気に入りの作品の一つ。今回目当だった書き下ろし、やはりそう来たかと思わず唸った。物語上一番妥当な人だと思うけれど、個人的願望からは外れたし…(笑)でも、旧版は愛はあれど恋はなかったからこの書き下ろしでBL作品になった気がするw

2012/07/04

ルーリィ

どうしたことか最初の一文から読む事が苦しくて何度も読む事を止めてしまいました。ラスト3分の1からは一気読みしましたけれど(笑)本文が終わった時、青はこれで良いのだろうか?高瀬にしたら良いのにと思ったけれど、書き下ろしを読んでホッとした。こんなに元気な青を見れただけでも胸が暖かくなった。だけどこのラストシーンには不満です。ページが足りなかったんでしょうけど、あまりにもバッサリと終わってしまって…。もったいないなぁ。

2013/06/16

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