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女の旅

女の旅

女の旅

作家
花房観音
出版社
大洋図書
発売日
2023-03-17
ISBN
9784813022916
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女の旅 / 感想・レビュー

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どんぐり

広島から浅草までの国内22か所をめぐる女ひとり旅。著者は40歳で小説家としてデビューを果たした花房観音、ストリップファンでもある。広島第一劇場(閉館)、岐阜のまさご座、A級小倉などのストリップ劇場やラブホテルを訪ねたり、かつて売春島と呼ばれていた渡鹿野島、そして全国に名を馳せる飛田新地など、普通の人のいかないところをゆく異色の紀行文。若い頃に「痛めつけられたい、虐められたい、支配されたい。好きな男になら、何をされてもいい」と思っていた花房さん。→

2023/07/05

よっさん

花房観音さんの旅には共通項がある。何かと言えば、それは「生と死」だ。恐山のイタコだったり、山形の即身仏だったりは死を感じさせる場所だ。逆に広島、岐阜、道後、芦原、小倉、渋谷は生を感じさせるストリップ小屋がある街だ。踊り子が何も身に付けず、裸で踊る姿ほど生🟰生きている姿を感じさせるものはない。自分の見てくれを気に食わず、自死を考えたこともあるという。セックスに捉われ、悔いが残る過去をなぞらえるように旅をしながら、それも経験の一つと納得することが大人になるという事なのだろうか…

2024/10/24

reading

どの旅も性にまつわる興味深いものだった。著者のほかの作品も読み続けたい。

2024/06/09

ぶんぶん

【図書館】花房観音の旅の記録。 思えば、観音様は若い時に男に減滅していたんだな、しかし、セックスからは逃れられなかった。 めくるめくセックスを夢見て、果たされざるもの、そんな女の旅を続けている印象が強い。 ある意味、ルポルタージュの体をなしているけど、やはりセックスに落ち着いてしまう。少しは観音様の内面が判り、嬉しい反面、まだまだ創っているなと感じる場面も。ただ、バスガイド、歴史好きの要素からその土地の風俗・歴史を交えて語るのが上手いと感じる。読者層を意識してか定価2,000円はこの装丁では高いと感じる。

2023/10/06

スリカータ

花房観音さんの旅のエッセイ集。なかなか一般女性が立ち入らない飛田新地や売春島などにも、作家の視点から綴られていて興味深い。花房観音さん、ご自分の容姿や性の遍歴へのコンプレックスを綴られているが、元々若くて可愛い女性が若さを失って尚可愛さにしがみつき痛々しいよりも、年齢を重ねて魅力が増すタイプだと思う。全国各地のストリップ劇場巡りと山形県や青森県・恐山のレポートが良かった。

2023/06/05

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