囀る鳥は羽ばたかない(5) (H&C Comics ihr HertZシリーズ)
囀る鳥は羽ばたかない(5) (H&C Comics ihr HertZシリーズ) / 感想・レビュー
澤水月
遂に大きく動いた! 4巻かけて紡がれた分、濃やかで熱く、からだだけでない心の機微がひと巻の半分かけてジックリ描かれる。それでも不穏な影が…そして悪気なかったりありありだったり色々な人物が主人公を追い詰める…痛みでしか世の中を捉えられない虐待の影。ヤクザ、男の意地が入り乱れ展開。2年前、本職ヤクザ取材者の鈴木智彦氏がハマっていると読み初めて手にしたBL。このドラマ組み立てと繊細なのにワイルドな絵は本職周りの心も掴むわ! この巻までまとめて読み直そうと思う
2017/12/02
ちゃりんこママ
圧巻、絶賛とか、そんな言葉しか出てこないわ。自分のコトですが最近、右眼を眼底出血して視力が弱くなったので、ドン底気分でしたが、感覚を総動員させられて気力回復しました。
2017/12/03
さとまみ(コミックス&BL小説専用)
ホント、この本は…。男同士じゃないと成り立たない最高のBLだと思う。
2017/12/23
robyn
まず、表紙の矢代が美しくてしばらく眺めてしまった。今回百目鬼からも矢代からももらい泣き。未だ虐待されていた部屋から逃れられずにいる心の闇が矢代に見せるものは本当に容赦がない。向けられるものは暴力だと、求めるものは痛みだと思うことで自分を保ってきたのに、百目鬼という存在が新しい感情を芽生えさせた。そしてその事実を突きつけるのが影山だという絶望。人間の感情の複雑さが描写からも言葉からもどんどん滲み出てきて、その意味を考えさせられます。平田の矢代への憎悪は過去を見ると納得しました。報われないなぁ平田は…。
2017/12/05
higu-yukio
5巻…はぁ〜と読み終わって溜息が出た。一気に、息を突かずに読んだ感。子どもの頃から自分自身の傍観者になって、そして痛いのが好きな淫乱なんだと思い込むことで保ってきた自己が、百目鬼によって剥がされてしまった。いてほしい、いてほしくない…あ〜矢代、切ないなぁ。これまで平気だったことが、平気じゃなくなる恐怖は、矢代のような人生を歩んできた者にとっては相当なんじゃないかな。これ、最後どうなるんだろう。本当に折り返しのような巻だった。義理や人情や尊敬や恋慕入り混じった男同士の世界、ヨネダさん、すごいな…。
2017/12/23
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