囀る鳥は羽ばたかない 8 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

くたくた

表紙も差し込みイラストも美しい。自分のカラダと感情を扱いかねている矢代と、そんな矢代に対して以前とは力関係が逆転していながらもほぼ体当たりな百目鬼、二人ともが不器用すぎて不憫。しかし、あの井波にレイプされた、だと？（おい、七原！テメー何してやがった？何でガードしてねーんだよ！）と思ったのは私だけではあるまい。そんな諸々でどうにも自棄ぎみな矢代をなんとかするには百目鬼は相変わらず経験値が足りなさそうで読んでて心配が募る。桜一家の内紛と道心会への縄張り荒らしが一本につながって荒れるのはこれから。次巻はⅠ年後？

2023/03/02

まふぃん

これは通して読まないと分からない作品だな。

2023/03/11

ヨル

極道BL。過酷な幼少期を過ごしてきたために拗れた性格と性癖になった矢代、妹への罪悪感を背負った百目鬼。業が深すぎて捩れに捩れているがゆえに純粋、でもしたたかでしぶとい。薄闇の中にカーテンの隙間から差す朝日、病院の照明、黄昏時に滲む輪郭、ネオンが反射するアスファルト、巻頭の鳥、鳥は死と孤独のメタファーなのかな、情景や言葉の一つ一つに痺れます。痺れるっていうのは言葉の綾なのかと思ってたけど本当に痺れてる、矢代、百目鬼、七尾、竜崎、三角、天羽、綱川、名字が凡人ぽくなくて素敵なのにどれも一発変換できるのがすごい。

2023/07/10

雲母

百目鬼と再会した八代の行動が複雑な彼の心境を物語っている様です。百目鬼もこれまでとは異なる態度で八代を苛立たせる。どうなる事でしょう？組を持たない八代は今後どう対応していくかも気になりました。

2023/05/05

スウ

やくざトラブルの経緯は忘れてて、本巻だけ読んでももはやなんのこっちゃ分からず。二人の関係は付かず離れずのヒリヒリした摩擦が続いていて、お互いに物凄く執着し合っていることはわかる。矢代は素直になれないとかのレベルではなく、こんな歳になっても傷付き続けないと自分が保てないらしいところが不憫である。

2023/08/20