美女と拳銃 (BLOOM COLLECTION)
美女と拳銃 (BLOOM COLLECTION) / 感想・レビュー
qoop
映画祭で沸くカンヌを舞台に、フランス映画界の有名人を誰彼となく実名で登場させた本作は、映画人たちの言動を模して虚構に現実味を挿入した物語…なのかと思いきや、そこからの飛躍が素晴らしい。虚像を突き詰め実像以上の存在感を与えるというのは、まさに映画的な手法だろう。フランス映画を題材にしたメタフィクショナルな展開に、この手法は実に適している。手を替え品を替え緊張感を保つ気配りをみせる点もまた、映画/フランス映画的だと云えるかもしれない。
2018/12/19
zikisuzuki
フランス映画の世界を虚実織り交ぜて築き上げたフィクション。カトリーヌ・ドヌーブ、ジャン=リュック・ゴダールを巻き込んでいく兄弟の放つ言葉の中に、美意識と確信がヒリヒリとした感覚を感じさせてくれた。フランス映画の知識の無い私には、注釈をそのページの中で読めるスタイルが助かった。
2019/01/03
a.k.a.Jay-V
ヤラれた!完全に一本取られた!フィルムで小説を書きやがった!ノーギャラで沢山の映画監督や俳優が「出演」。そしてラストは海辺!この衝撃、正に400回の殴打、打撃!
2018/11/23
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