一瞬の永遠を、きみと (スターツ出版文庫)
一瞬の永遠を、きみと (スターツ出版文庫) / 感想・レビュー
徒花
読メ献本にて。こういう機会でもなければ読まない本なので、なかなか貴重な経験であった。基本的に主人公の女の子による一人称の視点で物語は進み、心理的な内面描写が文章中、かなりの割合を占める。ここを優先していて状況説明は二の次なので、序盤はちょっと事情が飲み込めず、それが物語りに「入り込めない」要因のひとつになっていると思われる。もともとがケータイ小説であるためか、一文が短めで体言止めが多い。テンポのよさはある。個人的にはストーリーにもう3~4ひねりくらいほしいが、これはこれでアリな作品なのだろう。
2016/08/26
遥かなる想い
読書メーターの献本で当選。 一夏の高校生の恋を清洌に描く。 夏海と朗の物語..現代の童話のような展開は 近付く哀しみを予感させ、心に染みていく。 二人が目指す海の先には何があるのか.. そして朗とは一体誰なのか..「一瞬の永遠」と いう言葉が持つ意味を噛み締める.. 最後は優しい夏の物語だった。
2016/08/27
dr2006
高1の夏休み、学校の屋上の縁に佇み、絶望に冷えた自分に終止符を打とうとしていた竹谷夏海に、藤原朗は海に行きたいと誘う。出会ったばかりの二人が自転車に乗って遠くの海を目指す三日間の物語だ。二人が「海」という短期の目的を共有し接近することで、それがやがて絶望を乗り越える手段に置換されていく。青い空、青い海は二人の希望を暗示する。人はどんなに切ない運命でも大切な誰かとの繋がりを求める。夏なのに寒さが度々描写されるが、二人の距離感がとても暖かくて癒される。さらっと読めるが、糖度高めなのでキュン死に注意(笑)
2019/01/15
SJW
学校の屋上から自殺をしようとした高一の夏海と余命少ない朗の3日間の生きる希望を取り戻す物語。読書メーター第一位らしいのですが、やはりライトノベルの域は出ていませんでした。
2017/07/22
蒼雨
おもわず、何かを探しに海に自転車で行きたくなるような感じでした。「忘れたいのに忘れられないことがあるのと同じで、覚えていたいと思っても、いつの間にかなくなってしまうものはきっと両手で数え切れないほどある」という一文を読んだ時、共感しすぎて鳥肌立ちました。夏に読んで欲しい本です‼︎行きの新幹線で読み切ったのに感想書くのが大変遅れてしまいました^^;
2016/08/14
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