あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫)
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫) / 感想・レビュー
さてさて
私たちは忙しい日常を生きる中で、かつてこの国であったこと、そんな時代に生きた人達が何を思いながら死んでいったかを考えることはありません。しかし、私達が今日をこの国に生きていることの裏側に、たくさんの人々の犠牲と苦しみがあったことは決して忘れてはいけないのだと思います。たくさんの人々が素晴らしい未来を残してくれたことを忘れてはいけないのだと思います。偶然にもこの作品を手にしたことで、はからずも、そんなたくさんの人達がこの国の未来に願ったことに思いを馳せる機会をいただきました。汐見さんありがとうございました。
2021/12/11
馨
中2で反抗期の百合が昭和20年にタイムスリップする戦争小説。色んな特攻の話をひとまとめにしてアレンジしたような内容。ツルさんは鳥濱トメさんのイメージか。憲兵に盾突き好き放題言って周囲の人を傷つける百合に腹が立ったが、国の為に若者が犠牲になり死んで守る精神は現代人に無いからあんな感じかなとも思います。最終的に百合が、特攻隊員たちが守ってくれた、願っていた明るい未来が今なのだと気づいてくれて良かったです。当時の特攻隊員って若いのに皆大人だったから、彰がかっこよすぎて百合には眩しすぎる存在だったろうと思います。
2021/05/13
おしゃべりメガネ
いい意味でイメージどおりの作品でした。何かと反抗的な態度で、日々の生活に嫌気がさしている中2の女の子「百合」はシングルマザーの母親ともイマイチうまくいっていない。ある日、教師にたてつき、教室を飛び出し、家にも帰れなくなった彼女は戦時の名残りの防空壕で一晩を過ごすとそこは戦時中の世の中へとタイムスリップしてしまいます。そこで出会った特攻隊員「彰」らとの出会いが彼女の生き方を大きく変えるコトになります。ベタといえばベタで、王道といえば王道ですが戦時の話が風化されつつある昨今で、とても大切な作品になりますね。
2020/09/26
machidataketomo
なるほど~この本は小学生~高校生、または大学生に読んでほしいですね。 修学旅行とかで特効基地見学の前に読んでおくと展示物への見方、感情が変わると思います。 子供には百田尚樹さんの「永遠のゼロ」の前にこの本を先に読んで欲しい。特攻隊をあまり詳しく知らない子供たちの初めて手がかりになる本です。
2022/08/12
breguet4194q
なぜ人気があるのか、ぼんやり考えてました。ただの恋愛小説ならありきたりなベタな内容ですんでしまうが、時代背景をこういったアプローチで学ぶ事は、戦争を知らない世代には非常にいいと思いました。
2020/09/09
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