夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく (スターツ出版文庫)
夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく (スターツ出版文庫) / 感想・レビュー
mae.dat
恥ずかしいな、お前達。もうお前ら付き合っちゃえよ。中盤で思ったね。パターンはありがちで、展開は予想が付くのよ(だが、それが良い)。キャラはある種不自然に尖ってるのよ(だが、それか良い)。お互いにある種不器用で、自分を曝け出せないのよ(それは普通)。空を観るの好きさー。好きな人と共有したいよね。そう言う感動。儂の経験によると難しい目だけど。まぁ、良いんじゃ無い(上から目線で)、こう言うラブストーリーも。(目頭に熱い液体を湛えつつ)。タイトル良いな〜。朝日を見ながらコーヒー飲んでるよ。季節によるけど。
2022/06/20
さてさて
この国では”空気を読む”ということが非常に重視されています。私達はそれを当たり前に感じています。しかし、この国に普通に存在する”空気を読む”という感覚は必ずしも世界の標準ではないのだろうと思います。そんなこの国では”マスク依存性”ということが問題となってもいます。素顔を隠して生きていくことに安心感を得る社会の存在。この作品では、そんな感覚に高校生の主人公の生き方を重ね合わせることで一つの問題提起がなされていたように感じました。高校生の眩しい青春の輝きの中に、素顔に生きる人の美しさを見た、そんな作品でした。
2021/12/15
やも
いつの間にか、ふと気づいたら頭に浮かんできてしまう人がいて。笑顔も不機嫌そうな顔も、なんであんなこと言ったり言われたりしたのか、一挙一動が気になって。同じ景色を見て、同じ気持ちになれたら嬉しくて。そんな気持ちを伝えたいのに、言えなくて。自覚したらますます素直になれなくて。好きだからこそ、近づくのが怖い気持ち。けど、どうしても伝えたい気持ち。顔を見たら勝手に出てきちゃう気持ち。くぅーー!キュンキュン😍💕もひとつキュン💕恋っていう特別な気持ちならではの切なさを堪能しました☺️
2023/06/27
Willie the Wildcat
章題が如実に表す感情変遷。表層から深層となり、向き合い、受け入れ、体現。本音だけで生きることの難しさと、「異」を認め寄り添う仲間の存在のありがたみ。自然の美しさが心の鏡となり、茜と青磁を”再び”結びつける。「ビニール傘」から「色彩辞典」、そして迎えた美術館でのクライマックス!いや~、青春だなぁ。雨の日の青空か、素直にグッときますよね。もう1人の”仲間”の兄の存在も何気に印象的。妹の異変が、兄の新たな1歩の後押しになったんじゃないかな。朝焼けに夕焼けの色か、自信無い。余裕がない証拠。明朝はきちんと眺めるぞ!
2023/01/27
まる子
中学生におすすめされた本。単行本で発売された時からわかってはいたけれど、なかなか手に取れなかった(理由不明)。過去の出来事がトラウマになりマスク依存症の茜、なんでもハッキリ言う訳あり青磁。屋上で見た青空、今まで知らなかった夕焼け色、日の出の空。どれも一緒に見たから、彼女が辛い時、彼が辛い時、二人ならきっと乗り越えられるか。青磁の秘密も知ったし✨ウルウル満タンで、何かの振動があったら流れるところだった😅高校国語教師の汐見さん、教育学部卒の辻村深月さん、10代の心を捉えて離さない人たちだ。
2022/11/15
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